「際立つ映像世界の美しさ」言の葉の庭 tochiroさんの映画レビュー(感想・評価)
際立つ映像世界の美しさ
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独学で靴職人を目指す15歳の男子高校生 孝雄と、女生徒からの嫌がらせに遭って出勤拒否症(+味覚障害)に陥った27歳の元女教師 百香里の、雨の日限定の出会いを軸にしたラブスト-リー。と言ってもそれは完全なプラトニックで、生臭い展開はない。その中で私が唯一エロティックに感じたのは孝雄が百香里の足形を採るシーンだ(普通女性の素足に触れるのは、よほど近しい人に限られると思うので)。
雨の日を主体にした風景描写は大変美しく、それだけを見ていても飽きないほど。
結局二人の気持ちは性急には結ばれず、百香里が故郷へ帰って教職に復帰することで別々の道を歩み始めるのだが、二人それぞれの未来に幸あれと祈りたい気分だ。
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