劇場公開日 2013年9月6日

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サイド・エフェクト : 特集

2013年8月26日更新

「ソダーバーグの映画界引退」は本当だった!
今回を逃すと、“天才の偉業”は二度とスクリーンで見られない!!

カンヌ国際映画際パルム・ドール、アカデミー賞監督賞ほか、数々の偉業を達成してきた天才監督がついにスクリーンに別れを告げる。アメリカの薬物社会を舞台に、抗うつ病の副作用が招いた殺人事件を描くサスペンス「サイド・エフェクト」(9月6日公開)は、スティーブン・ソダーバーグ監督が劇場公開用に撮り下ろした“最後の映画”なのだ。

豪華&実力あふれるキャストがソダーバーグの幕引きに花を添える
豪華&実力あふれるキャストがソダーバーグの幕引きに花を添える

■カンヌ国際映画際パルム・ドール史上最年少受賞、アカデミー賞監督賞受賞etc.
 数々の偉業を成し遂げてきた天才監督の“最終作”を見なくていいのか!?

希代の映像作家がついに映画界と決別!
希代の映像作家がついに映画界と決別!

ハリウッドを代表する天才監督のひとり、スティーブン・ソダーバーグがいよいよ本作「サイド・エフェクト」をもって劇場映画から引退する。長編デビュー作「セックスと嘘とビデオテープ」で、わずか26歳にしてカンヌ国際映画際パルム・ドールという栄誉に輝き、驚くほどのハイペースで数々の野心作を生み出してきたフィルムメーカー。「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」でアカデミー賞を席巻したかと思えば、盟友ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットらと娯楽大作「オーシャンズ」シリーズで映画マーケットも賑わせるという離れ業をやってのけ、アート系監督、エンターテインメント系監督といったカテゴリーではくくれない独自のポジションを築いた名監督が、ついに“映画界”に別れを告げるのだ。

インディペンデント精神あふれる斬新な企画に、もはや保守的な状況に陥ったハリウッドはそぐわないと判断し、テレビ界へと活躍の場を移すことを決意したソダーバーグ。今後テレビ用に作った2時間作品の日本公開は控えているが、劇場用に撮り下ろしたのは、今作が正真正銘の最終作。「コンテイジョン」でもタッグを組んだジュード・ロウを主演に、「ドラゴン・タトゥーの女」のリスベット役でアカデミー賞主演女優賞ノミネートを受けたルーニー・マーラ、「シカゴ」のオスカー女優、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、「マジック・マイク」でタッグのチャニング・テイタムら豪華キャストによって、息を飲む心理サスペンスが繰り広げられる。偉業を成し遂げてきた天才監督の幕引きを、見逃すわけにはいかない。


「コンテイジョン」のJ・ロウが再タッグ
「コンテイジョン」のJ・ロウが再タッグ
ルーニー・マーラとC・テイタムが夫婦役
ルーニー・マーラとC・テイタムが夫婦役
「トラフィック」のC・ゼタ=ジョーンズも出演
「トラフィック」のC・ゼタ=ジョーンズも出演

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■天才監督が最後に選んだテーマは“アメリカ薬物社会へのアンチテーゼ”
 ソダーバーグは最後の最後まで、完璧に“ソダーバーグ”だった!

精神科医バンクスはエミリーの不安を解消しようとする
精神科医バンクスはエミリーの不安を解消しようとする

麻薬戦争(「トラフィック」)、革命の英雄(「チェ」二部作)、感染パニック(「コンテイジョン」)、企業の内部告発(「インフォーマント!」)と、作品を発表するごとに新たなテーマを掲げ、独特の斬り方を見せつけ映画ファンを驚かせてきたソダーバーグ。その彼が最後の劇場作品のテーマに選んだのは、現代アメリカの暗部ともいえる“薬物に依存した社会”だ。

不安にさいなまれ、抗うつ剤を処方されていた美しい若妻が、思いもかけず夫殺しという殺人事件を巻き起こしてしまう。インサイダー取引で収監されていた夫が出所し、再び幸せな毎日を過ごしていたはずのふたりにいったい何が起こったのか。薬の副作用(=サイド・エフェクト)によって、彼女は心神喪失状態にあったのか否かが、医師としての責任を問われることとなった主治医によって解き明かされていくが、物語はそう単純ではない。ヒッチコック風“巻き込まれ型”のサスペンス・ストーリーは、濃密でスリリングな展開とともに、事件の背後に横たわる別の真相に迫っていくのだ。

夫との甘い生活を再び取り戻したエミリーだが……
夫との甘い生活を再び取り戻したエミリーだが……

巧みでトリッキーな構成と、現代アメリカが抱える問題に冷徹にメスを入れる視線、そして計算されたクールな映像美は、まさに“ソダーバーグ”印。魅惑的な若妻エミリー役のルーニー・マーラ、迫真の演技で観客とともに謎に迫っていく精神科医バンクスに扮したジュード・ロウ、バンクスに接近する女医役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、エミリーの夫役に今が旬のチャニング・テイタムと、豪華な顔ぶれもソダーバーグ作品ならではだ。

今作の公開に際したインタビューで、「劇場版はこれが最後。次の作品はテレビになる」と明言したソダーバーグ。「サイド・エフェクト」は、彼らしさが完璧に満ちた、最後に相応しいサスペンス作なのだ。



■ソダーバーグ最後の劇場作品を鑑賞し、映画評論家たちは何を思ったのか──
 そして、希代の映像作家の幕引きに贈る“ソダーバーグへのひと言”

ついに訪れた天才監督の映画界での幕引きを、映画評論家、ライターはどう受け止め、そして何を感じたのか?

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