「サイコと法廷と・・・」サイド・エフェクト よしさんの映画レビュー(感想・評価)
サイコと法廷と・・・
処方した薬により発生した殺人事件で矢面に立たされる精神科医の苦闘を描く物語。
サイコサスペンスと法廷サスペンスを併せ持った作品。
鬱病を患った女性の描写が秀逸です。仕事の関係で、鬱病で休職した人たちと係ることが多くありました。それだけに、本人は元より、周囲の人たちの苦労を思うと身につまされます。
さて、ストーリーの話。処方した薬により心神喪失状態に陥った患者が夫を殺してしまったことにより、矢面に立たされる主人公。湧き上がる疑心と、それに対しての周囲の冷たい視線・・・八方塞りになっていく様子は閉塞感があり息苦しさすら感じられます。
それだけに、ラストの展開はカタルシスを感じられるもので良い印象を持ちました。
ただ、法廷サスペンスとして考えると、法廷シーンはチープに感じられたのが残念なところ。また、展開も有り勝ちで、驚きの点では高い評価は難しくなりました。
評点は3.5にしました。
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