「酷い、と言わざるを得ない・・」GODZILLA ゴジラ シネ魔女さんの映画レビュー(感想・評価)
酷い、と言わざるを得ない・・
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まず私は<ゴジラファン>というほどには、ゴジラ映画を見ている訳ではなく(90年代から2000年代にかけて制作されたものを数作見ただけです)、しかし映画はとても好き(映画に求めるのは、2種類です。”内容の重厚さ”か、”ドカンと痛快なアクションやファンタジー”)である、という立場を明示した上で、感想を書かせてください。
個人的観点ではありますが、この2014年版ゴジラはどちらにも当てはまっていません。まず、「内容」と言えるほどの内容は皆無です。核問題や原発は導入部分で雑な道具として使われているだけであり、
人間の心の機微が描かれている部分も皆無です。
一方の「ドカンと迫力、痛快さ」ですが、こちらは皆無とは言えません。確かに、ハリウッドの技術を感じさせるゴジラのヴィジュアルは、なかなかのものがあります。この点のみにおいて、1.5をつけました。
ただし、多くの方が仰っているように、ゴジラの登場シーンは圧倒的に少なく、また私が最も欲求不満であったのは、戦闘シーンが少な過ぎて、戦いの結末もあっけなさ過ぎる!!ことです。
途中で戦いがようやく始まったと思った途端に違うシーンに変える作り方は、下手な気取った演出としてしか受け止められず、イライラしてしまいました・・。
ゴジラ、というのは怪獣映画であり、この真夏の暑い時になんかすかっとしたくって見に行った、というガス抜きには寄与してくれない映画でした・・。
何を狙ったのか、何を描きたいのかの視点も不明瞭で、欲求不満だけが残ってしまいました。
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