「あれは。。。」GODZILLA ゴジラ mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
あれは。。。
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ハリウッドがゴジラを描くのは2回目。よほど企画がないのか、オリジナルなものを見せてほしい。
が、前のローランド・エメリッヒ版とは比べものにならないくらいの出来のよさである。
破壊神としてのゴジラと人類がどう戦うか、これがゴジラ映画のテーマである。そして、そのゴジラは人類の傲慢が生んだ生き物という側面ももっている。
だが、いつの間にか、ゴジラは人類の守護神としての役割を付与されるようになる。
ギャレス・エドワーズ監督は、その「ゴジラ対◯◯」というフォーマットが好きなのではないか。もっというとゴジラよりもガメラのほうが好みなのではないか。
本作はまさに対決もので、ムートーという、電磁パルスを出し放射線を食料とする飛竜のような怪獣と、ゴジラは戦うことになる。
芹沢博士(渡辺謙)は、自然はバランスをとろうとする、などというへ理屈を語るが、もはや観ている我々はそんなことはどうでもよくなっている。
ムートーはオスメス2体いて、オスには翼があり空を飛ぶ。さしずめギャオスである。あれを観てギャオスを想起しない日本の映画ファンはいない。
ゴジラがこの2体にぶちかますそれぞれの最後の一撃は、カタルシス以外のなにものでもない。
人間ドラマも充実していて、おもしろいものを見せてもらった。
ギャレス・エドワーズ監督の映像感覚が、僕とフィットしている感があり、それは、昔懐かしい東宝怪獣映画の刷り込みがなせることなのか、ギャレス・エドワーズ個人と合うことなのか。その答は、次の「スター・ウォーズ」のスピンオフで判明するであろう。
できることなら、ギャレス・エドワーズ監督に第2弾を撮ってほしい。
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