かぐや姫の物語のレビュー・感想・評価
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号泣しました
高畑勲監督の映画を見るのは
初めてでした。
予告編から、
とてもきれいな絵を書く人だなと
感じてはいたものの、
やはり宮崎駿には及ばないんじゃ
と、心で思っていました。
見終わった感想
話の前半から号泣してしまいました。
自分でもよくわからないんですが(笑)
絵もきれい、構成もきれい
話の流れもわかりやすく、
二時間20分なんてあっとゆう間でした。
個人的には、
翁とかぐや姫のすれ違いや
帝の態度などが
すごく人間だなあと感じました。
大事な人のためにすること
生きたいがためにしたいこと
自分のためにすること
高畑監督の考えは
難しいけどわかりやすかったです。
かぐや姫という
ジブリ史上絶世の美女とうたわれる
人間味あふれる一人の女の子の生き様を
昔話から飛び出しみれた気がします。
もう一度みたいです。
地井さんをはじめ、声を担当された俳優の皆さん方の尊い努力に対して1点、映画としての点はゼロ
私は、高畑監督の「母をたずねて三千里」や「アルプスの少女ハイジ」を学校の休みのシーズンには、親にオネダリして、よく映画館へ連れて行って貰った世代である。
それなので、子供時代は高畑監督作品の映画には大変お世話になった訳である。
今の子供達もきっと、アニメ映画を映画館で観たいと親にオネダリするのは同じだろう?
しかし、この映画は、そんな子供の期待に応える事が出来る作品だろうか?
私は、きっと子供にはいささか無理な作品だと思うのだ。
音楽はとても綺麗で、歌声も良いし、アニメの動画自体もとても綺麗で、画的には楽しめるのだ。
されど、2時間17分と言うこんなに長尺映画では、とても子供は集中力が続かないのではあるまいか?
更に、言うならば、太古の昔から、親が子供へと大切に語り継いで来た民話とも言える我が国の大切な無形文化である「竹取物語」。
誰も、語り聴き親しんできた、かぐや姫のお話を、かぐや姫の犯した罪と罰として描くなど、何と大胆な試みをされたのだろう?と驚き、注意深く本作を観てみる。
しかし、何の事も無い、かぐや姫の捨丸への淡い恋心が描かれる事が無ければ、後はどれもこれも、昔の「竹取物語」と変わりはしない。
これでは、誇大広告で有ると同時に、我が国の大切な古くから語られている、伝承文化の価値を汚すようなキャッチコピーは、どのような解釈をすれば良いのだろうか?
何故、高畑監督が、数十年間の長きに渡り、この作品を制作したいと願っていたのか理解に苦しむばかりであった。
この夏超大ヒットした「風たちぬ」もそうだが、スタジオジブリに対して個人的な敵意や恨みは無いけれども、スタジオジブリでは、何故2作品も続けて自国の文化や慣習を否定するような作品を制作し続けるのか、その意図が理解出来ない。
アニメ映画は、今では我が国の一つの大切な文化産業であり、未来を生きる我が国の大切な宝である子供たちが映画を観て、未来に希望と夢を持つ事が出来る大切なツールの一つが、日本のアニメ映画であるはずなのに、何だか残念だ。
昔話や、民話や神話には、色々な社会風刺や、人として有るべき理想の姿などの、大切な道徳文化を、自然な形で子供達に伝えて行く大切な文化なのだから、わざわざ否定する事でもあるまい。
こう言う口伝の物語の数々は、我が国ばかりではなく、世界至る処に有り、それぞれの国々が、みんな自国の文化を大切に護り受け継いでいる民衆文化である。
「かぐや姫」を映画にするのなら、是非60分から80分程度の尺で、もっともっと幼児や子供達が観ても楽しめる作品にして欲しいものだ。
難しい理屈は別の作品で描いて欲しいものだ。
歴代最高の竹取物語
今まで映像化されてきた竹取物語のなかでは間違いなく最高傑作です。
誰もが知っているはずのお話ですが中身は監督のオリジナル解釈を土台にした感動的な物語になっています。
映像と音楽のすばらしさ、そして声優の方々の名演技については観ていただければ納得できると思います。
しかしこの映画の一番の見どころは深く練りこまれたストーリーです。これについてすこしネタバレ気味になりますが観てみて気付いたことを書いていきます。
まず普通の竹取物語では月への帰還の場面で月世界にて姫が罪を犯したということが語られます。そしてその罰として穢れた地球へと落とされたのだと。
その罰が終わった今、姫は清らかな月へと帰ることになった。これが月側によって語られる姫の罪と罰です。
しかしこのお話、どこかおかしくありませんか?
罪と罰の具体的内容については一切触れられていません。
さらに清らかな月の世界は穢れがない完璧な世界であるはずなのになぜ罪を犯すということがありうるのか。
月の説明は完全に矛盾しているのです。
この矛盾に見事としか言いようがない答えを与えたのがこの映画です。
鋭い方なら一度観ていただければすぐにその答えがわかるかもしれませんが、私は2回見てさらにノベライズ本もよんでようやくこの謎の答えがわかりました。
月世界は浄土のことではないかと言っている人もいますが最後のシーンを見た人ならそれが誤りだとわかります。
あのような楽しげな音楽を奏で、人知を超えた力をもち、そして同時にどこか異様にうさんくさい月世界。
彼らの正体がわかったとたんに、すべての謎が解けました。
そしてその瞬間、今まで誰も思いついたことがなかったかぐや姫の罪と罰が、劇中で最初から最後まで見事に描かれていたことがわかったのです。
これに気付いた時には鳥肌が立ち、一つ一つのシーンや姫の心境の変化などがすべて姫の罪と罰を浮かび上がらせていたことに、驚きと感動で圧倒されました。
ぜひご自身でこの謎に挑んでみてください!
*ヒントは天女のシーンとわらべ歌の歌詞です。
いのちの記憶とは。
試写会にて鑑賞。
入場前に初めて「手荷物検査」なるものを受けた。さすがはジブリ^^;
しかし今作の内容、そこまで秘密主義にする必要があるのかな。
竹取物語(かぐや姫)は、子供の頃から昔話として慣れ親しんでは
きたが、解釈にはいろいろな説があるらしくて私にも分からない。
高畑監督は序盤で描かれる「罪と罰」に重点を置きたかったらしく、
それをテーマに挙げているが、これは小さな子供には理解できない
だろうなぁ…が正直な感想。面白い、楽しい、昔話というワケでは
ないので、意味も分からずに飽きてしまうだろうな、と思われる。
姫がなぜ地上に落とされて、また月上へと還っていくのか。
そこに関連する彼女の罪とは何だったのか。まぁそうだろう…が
分かるようには作ってあるが、言葉で表現するようなところもなく、
古典をそのままに、やや方向性を変えて、テーマを構築した感じ。
非常によく出来ているが、長いうえに深遠で分かり辛いのが難点。
冒頭の躍動感溢れる描写が素晴らしいので、あのまま「たけのこ」を
観ていたかったと、最後まで(その想いにより)感動がそこに留まる。
原作には捨丸兄ちゃんなる人物は出てこない。
姫が想いを寄せる彼との叶わない恋がクライマックスだが、
個人的には翁の変貌ぶりが印象に残る(名優・地井武男の声が聞ける)
我が子を幸せに、と願う親心を利用した悪徳金品商法に(月が施した、
なんていうと聞こえが悪いが)、まんまと嵌って姫を不幸に陥れるが、
これはどの親でも持ち合わせている子供への期待であり、ついやって
しまう失敗例だったり(成功例もあるけど)するんじゃないだろうか。
親って、なんて愚かなんだろう。とまるで自分のことのように思えた。
幸せになってはいけない運命を背負った姫が地上で体験する事々は、
文明社会に生きる人間達には、当然のように襲ってくる試練でもある。
ラストの月からの使者に使われた音楽と表現法には、たまげた^^;
オカルトか?とも思える陽気なリズムと、聖☆おにいさんですか?と
見間違ってしまったあの風貌。私だって願い下げるわ、帰りたくない。
そう思わせるのが狙いか?と思える現世離脱感覚。さすがお月さま。
(水墨画のようなタッチ、柔らかさと猛々しさが繊細に表現されている)
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