「まんが日本昔話」かぐや姫の物語 はち公さんの映画レビュー(感想・評価)
まんが日本昔話
まず、手書き絵のようなタッチが目を引きます。
最近のしょこたんがOPで歌っている奴ではなく、「ぼうや良い子だ」の懐かしい日本昔話。そんな印象。
でも、このタッチあればこその作品世界かもしれません。
昨今のCG調では、この作品の雰囲気は出ない。
いつの頃からか声優を使わなくなって未経験者が並ぶジブリですけど、その辺りは慣れたとしか言えないです。
ディズニーの言ではありませんけど「アニメではなくてジブリ」です。
作品自体は、日本人ならば知らない人はいない「竹取物語」なのですが、主に前半部はオリジナルパートで、かぐや姫の人となりを描いています。
その分、原典の結婚話パートが短く感じます。
通常、こういう作品ですと日本の心がどうとか言われるのですが、これは「人間とは…」という感じがします。
オリジナルパートで描いた心情部分が最後に繋がって、最後は誰もが知る結末ではあるのですけど、そういう解釈もあるんだなと思ってみたり。
長い話だと席を立ちたいと思う瞬間があったりするのですが、意外にもこれは最後まで釘付けでした。
ただの昔話のアニメ化……と言われればそれまでですし、絵も今風のそれとはかけ離れたタッチではありますが、すごく良かったです。
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