「生きること」かぐや姫の物語 aikatheaterさんの映画レビュー(感想・評価)
生きること
正直、予告は少し怖かった。
筆で書いたような絵には迫力があったし、いままでのジブリ映画にはなかったから。
けれどその筆のような表現が、最初から最後まであたたかさを与えてくれていたように思う。
”母”の、すべてを包んでくれる温かみを感じた。
そしてストーリー。私たちがよく知っている、かぐや姫(竹取物語)に沿っているし、矛盾はない。
でも、全く印象が違う。
見る前は、かぐや姫はどこか不思議さを秘めていて、5人もの男性を翻弄して突然月に帰って、なんて勝手なんだろうと思っていた。
いのち。生きること。死ぬこと。愛。
かぐや姫を通して、考えさせられた。
生き辛いと感じる時代。自ら命を絶つ人も多い。
愛を見失ってしまいがちな、今。
そんな今にこそ必要な映画だと思った。
とにかく、見るべき。
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