「迷うなら見てください。」かぐや姫の物語 よっしぃーさんの映画レビュー(感想・評価)
迷うなら見てください。
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風立ちぬとよく比較されますが、全く印象は違うかもしれません。
最初は、可愛いかぐや姫の姿に癒されました。
かぐや姫に期待する翁に、子どもをもつ親として、幸せになってほしい。こうなれば幸せだ!と決めつけてしまう気持ちがとても理解できました。
終盤は、何とも言えない気持ちになり、波が溢れ止まりませんでした。
かぐや姫の地球での生活は、人の一生を表しているように思いました。私もこうやって後悔しながら死んでいくのかなと思いました。
困難なことでも、生きている実感さえあれば!!というようなセリフがあったように思います。
悩み、悲しみ、不安を抱えて、もう嫌だと思う日が、生きている実感。
それがなければ幸せなのか。
生きているものに囲まれ、季節を感じ、嬉しい時も、辛い時も愛する人と生きる。ただこれこそが私たちの人生、幸せなのだと思いました。
文章が下手なのでうまく言えないですが、お釈迦さまがかぐや姫を連れて行ってしまうシーンは、素晴らしかったです。(悲しかったですが)
音楽を奏でる月の人に、感情はありません。かぐや姫が必死に抵抗していて、一生懸命訴えている途中に、ニコニコしながら衣をかけてしまうシーン。
死ぬ時に、どんなに抵抗しても、やりたい事があってももうできない。
かぐや姫が、『あぁ、私は何をしていたのだろう』と言っていましたが、自分と重ね合わせて涙が止まりませんでした。
高畑監督、素晴らしい作品でした。ありがとうございました。
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