「まさかこんなに感動するとは!」かぐや姫の物語 針yさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかこんなに感動するとは!
クリックして本文を読む
正直、なめてた。
予告では、つまんなそうな映画だったのだが、本編がまさかの濃厚で、シンプルなストーリーの中にしっかりと見応えとジブリの原点が織り込まれた映画。
最近のジブリが忘れた原点回帰の作品だと思う。
まさか、泣くことになるとは。
ストーリーは詳しく書かないが、人生、楽しい思い出も、辛い思い出もすべて日常に詰まっている。辛い辛い、そんな日常の中で、やがてかぐや姫は、自分が月の住人であることを思い出してゆく。そして、月に帰らなければいけない状況を知らず知らずのうちに作ってしまう。
いざ別れの時、自分の生きたすべてが、楽しいことも辛いことも、子供の頃の思い出も、大人になって、親しい友達もそれぞれの人生を歩んで、すべてが変わってしまったことも、何もかもをひっくるめて、それが素晴らしい、そしてかけがえのないものであったことを気がつく。
しかし、月の都の羽衣をまとった瞬間、その全ての記憶がなくなってしまう残酷な定め。
かぐや姫、いや、ひとりひとりの一生をかけて感じるすべてがこの作品に詰まっている。
特に女性には理解しやすい映画かもしれない。
コメントする