「天才の作った誰にも真似できない日本のアニメーション」かぐや姫の物語 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
天才の作った誰にも真似できない日本のアニメーション
クリックして本文を読む
ちょっと前に映画館でジブリを観まくったので、その勢いで連休中に観ていなかったジブリ作品を観てみよう個人的キャンペーン。というわけで「かぐや姫の物語」を観ました。
高畑勲ってちょっと苦手だったんですよね。「ホタルの墓」とかしんどいですし、やっぱジブリだったら宮崎駿かなっみたいな意識もあって。でも、この「かぐや姫の物語」はとても面白かったです。日本人ならほぼ誰でも知っている物語をこんなに面白くできるって高畑勲ってスゴい❗まさに天才の技です。
元々の「竹取物語」のかぐや姫ってなんと言うか無機質な感じがしてて、あまり好きなお話ではなかったんですよ。そのかぐや姫が本作ではちゃんと魂が吹き込まれてる感じがしました。泣いて、笑って、怒って、時には感情を圧し殺したりして。スゴく生きてる感がありました。最後に月に帰る別れのシーンはグッとくるものがありましたね。
そして絵が素晴らしく綺麗‼️かぐや姫が宴から逃げ出す時の迫力とかもうスゴい事スゴい事。墨で書いたような絵が動くとこんなに迫力のある絵になるって正直驚きました。日本画の力強い事よ‼️もちろん桜の木の下でくるくる舞うシーンもメチャメチャ綺麗ですし、空を飛ぶシーンもゾワゾワして。全体を通して恐ろしくレベルが高いです。
高畑勲ってホントに天才だったんですね。裏テーマとかいっぱいありそうですけど、表層のストーリーだけでも十分面白い。うーん、本作は映画館で観ておきたかったです。今度は本作とかラピュタを含めて「一生に一度は映画館でジブリを」をやってくれないかなぁ。
コメントする