「スプラッタのギミックを披露したいだけの映画なんだよ」パーフェクト・トラップ 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5スプラッタのギミックを披露したいだけの映画なんだよ

2017年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

興奮

『SAW』監督作品という事でそれなりに期待をしながらの視聴。
とりあえず、ベリーショートの主人公がキュートだった。そこは大事w

クラブハウスでの最初の惨劇のシーン。
刃物が大回転して一気に若者達が「処理」されていくのですが
このシーンは凄く『ゴーストシップ』の舟のピアノ線での大量惨殺でのそれを彷彿とさせます。
まぁ、影響を受けているのかもしれませんが…
ここは無駄な前置き等もなく、最初からこれが無差別な殺戮映画である事を教えてくれ、
なおかつスピーディーに展開されていて良かった。

しかし場が混乱に陥ってからの「網網の床?」がおりてきて
友人がブッシャァー!!!と潰されるシーンからはどうも…。あんな風になるもんかなぁ。

前作で逃げ出した人なのかな?アーキンという男性がやっと解放されたにも関わらず
警察の粋な計らい()でトラップハウスに逆戻り。
あまりに可哀想で、彼を応援したくなりました。
誰か目で追いたくなるキャラクターがいるというのは、スプラッタ・ホラーにおいて良い要素だと思う。
誰が死んでも「まぁ別に…」という空気で観ているよりは、「ああっ!また助かった!」とか「ついに駄目だった、気に入ってたのに!」と思いながら観賞出来る方が楽しめるってもんです。

廃墟のトラップハウスに戻ってからは、チープな作品と化す。
一定間隔で、グロシーンが盛り込まれているだけ。『SAW』監督の嫌いなところがこの点です…。
何か訴えかけてくるモノや、緊迫感、感情移入といった要素がなく、ただグロいギミックを「見せてくる」だけ。
コレクションの女の子(これが酷いブス)の箱詰めシーンとか、なんだかなぁという感じ。
主要人物達に魅力があるだけに、もっと頑張って欲しかった。

ちなみに。
前作を観なくても全く問題がなかったけど、前作を観たくなった。

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幸ぴこ