「俗っぽく安っぽいから重い凶気」凶悪 ソイプロテインさんの映画レビュー(感想・評価)
俗っぽく安っぽいから重い凶気
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どこぞの渇いた映画とまるで対極にあるように思える映画。
人を殺す意味に安っぽいリアリティがある。舎弟の盲信っぷりもそれに拍車を掛けてくる。さらに金、土地よりも明らかに生の価値を軽んじている。その癖聖書なんて読み出して前向きに生きようとするその厚かましさ。ものすごく命を安く見積もってる。恐ろしい。
他の人も書いているけど、お爺さんの懇願を尻目に殺していく様は
これフィクションだよね?
この人達演技だよね?
と思わずには見れない程酷いものでした。
認知症の母とそれを世話する嫁と暮らしながら仕事に逃げるように没頭する様も見てて辛い。
あっという間に最後まで見終えました。
本当の狂気もとい凶気は卑しくて近い存在であると、この映画は見せてくれました。
人には決していい映画として勧められないけど、素晴らしい映画でした。
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