「顔の説得力」凶悪 散歩男さんの映画レビュー(感想・評価)
顔の説得力
ピエール瀧とリリー・フランキーが真面目に悪人を演じるということで話題になった本作。
その通りに映画の作りはいたって正統派。
映画的なツイストの手法もあるにはあるがドキュメンタリーか、というぐらいに正攻法で犯罪とその人物を描いていく。
センセーショナルな事件に対して、 それがジャーナリズムなのか、好奇の目なのか、真実を知りたいという欲求なのか?を観客にも問うてくる。
どこで切れるか分からない男(ピエール瀧)に対して とことん心の底が不明な先生(リリー・フランキー)。
全く理解できない人間がこの世には普通にいるという感じが怖い。 やはり映画というより上質な実録ドキュメンタリー観た後のような気分になった。
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