アンソニーのハッピー・モーテルのレビュー・感想・評価
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初めにこれだと迷うね
ロイヤルとブダペストでハマったので、最初の監督作を観てみましたがで、後の作品に繋がる原型を随所に見つけはしたものの、いきなりこれを観たら戸惑うでしょうね。 コメディなのか、ブラックなのか、中途半端で、文化祭のちょっとイケてる映画みたような造りです。 この監督はストーリーより映像感覚で生きてる人だと思いますが、このデビュー作では独特の不条理ファンタジーの感性が表に出てきていない印象でした。
良い子なアンダーソン
オシャレな雰囲気の片鱗が見え隠れ、悪い要素は微塵も感じない、巧いとも言えない青臭が残るウェス・アンダーソンの監督デビュー作はインパクトに欠けるユルくてダラけた差し障りのない凡作とは言い過ぎか!? オシャレな映像のLookに拍車が掛かる手前の何ら魅力を感じられない登場人物たちと、ウェス・アンダーソンの優等生ぶりがつまらない。
【ウェス・アンダーソンの独特なシンメトリックワールドが萌芽する前の、軽妙なコメディ。】
ー 今作で、ウェス・アンダーソンはMTVムービー・アワード新人監督賞を受賞。だが、彼の作品の大きな魅力である、シンメトリックな画像はごく一部。 コミカル要素の萌芽はやや、感じられるが・・。ー ・「ライフ・アクアティック」まで、二人三脚の如く組んできた、オーウェン・ウィルソンと彼の兄弟がメインキャストを演じている。 ・精神病院から退院したばかりの青年アンソニー(ルーク・ウィルソン)は、変わり者の親友ディグナン(オーウェン・ウィルソン)が企てた強盗計画を手伝うハメに。 手始めに、本屋を襲撃してモーテルに潜伏するが、アンソニーはモーテルの従業員のイネスにひと目惚れしてしまう。 やがて彼らは、大泥棒ヘンリーと組んで兵器工場の金庫を狙うが……。 <「ダージリン急行」以降の、ウェス・アンダーソン監督のシンメトリックワールドと、シニカルな笑いを期待すると、やや肩透かしを食らいます。 マア、長編デビュー作ということで、寛大な気持ちで鑑賞したい作品。>
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