「捨てがたき生」捨てがたき人々 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
捨てがたき生
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故郷に戻った男。
仕事も金も無く、空虚な日々を過ごす。
考えるのは、性欲。
女性の胸、尻、膝上ミニの生足…男の変態的フェチズム。
ある時、顔に痣がある女と出会う。
コンプレックスを抱えながらも前向きに生き、自分に笑顔を見せてくれる彼女。
半ば強引に関係を持つ。
貪り喰うような情事。
なし崩し的に同棲を始める。
女の妊娠が発覚。
激しく拒絶。こんな自分たちの子供なんて産まれて来ない方がいい。
子供が産まれる。
家族というものになる。
月日が経つ。
仕事も家族もありながら、変わらぬ空虚な日々。
妻は他の男と関係を持つ。
息子は反抗的。
満たされぬ孤独、不安、哀しみ、苛立ち…。
それでも模索する愛、生きる意味、希望…。
えげつないほどの人の性と業。
それらを訴える原作のメッセージ、演出、大森南朋の熱演に身震いする。
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