「静かな恐怖」コリドー MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
静かな恐怖
突如現れた光の壁のような存在に触れたことで、思わぬ力を手にいれた若者らに降りかかる狂気じみた恐怖を描いたホラー。
SF要素もあることはあるが、これはほぼホラーの部類に入るだろう。
今は亡き主人公の母も絡んでくるのだが、陳腐なSFホラーとは違い、登場人物らのやり取りを丁寧に描いており、低予算ながら緻密に作り込まれているのが伺える。
また、演者らの演技が凄い。
徐々に「それ」に蝕まれ、精神に異常をきたす様を見事に演じきっているのがかなりの好印象だ。
あえて謎のままエンドロールを迎えるものもあれば、ただ単に説明不足な部分もあるものの、観賞後に考察したくなる作品だった。この手の作品は、自身の中で考えを膨らませながら観るのに最適だろう。
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