「なにかムリがある。」レッド・ドーン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
なにかムリがある。
某国が戦意高揚を煽るためにリメイクに踏み切ったんだとしても
今頃どうして?感が拭えず、興行的にもパッとしなかったらしい。
理由は観てみれば分かるけど、
米国が北朝鮮にたった一晩で全土を侵略されるなんてあり得る?
ついこないだまで、ホワイトハウスがやられていたけど、
それにあやかって今度は全土ですか!?と行き過ぎ感も甚だしい。
とはいえ今作は冷戦当時作られた「若き勇者たち」のリメイクなので
まぁ、あの当時にあの相手ならね…と懐かしく思えるところもある。
(当時のアイドル俳優が総出演♪とはいえ、パッとしなかったけど)
でもなー。
本当は中国にしようと思ったんだけど文句言われて北朝鮮。って^^;
でも小さすぎてあり得ないと思って、あの国に後ろ盾頼む…って^^;
まったく笑えない作品なのに、大失笑。
それやこれやを省いての、田舎町でのゲリラ戦。
海軍兵士の兄と、兄を嫌う弟。二人の目の前で殺されてしまう父親。
これはもう戦うしかないでしょ!僕らの故郷を守るために!っていう、
至極単純で分かり易い構成と、フレッシュな顔ぶれが揃ったゲリラ達。
ソーがすでにソーだったなら(爆)、とっくに片付いていそうな戦いを、
まだソーじゃなかったC・ヘムズワースが素晴らしいリーダーシップで
少年少女達を導く、、、っていう、いかにも青春設定らしい戦争映画。
'80年代っぽい雰囲気が作中にも流れていて、そんなつまらなくはない。
ただ、如何せん、規模が小さすぎて(当たり前だけど)
ラストがああなるのを、あーそうだったか。と思いながら観たけど、
これを「現代」に持ってくること自体に無理がある気がしてならない。
(何も考えずに観てくれ、ってことかな。お蔵入りせずに済んだんだし)