劇場公開日 2013年10月5日

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「強いぞ、アメリカ! 北朝鮮をやっつけろ!」レッド・ドーン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0強いぞ、アメリカ! 北朝鮮をやっつけろ!

2016年4月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

興奮

一応1984年作「若き勇者たち」のリメイクだが、こりゃ真面目に見たら損する作品である。

突如、北朝鮮軍がアメリカを侵略!
若者たちは、祖国そして愛する者を守る為、戦う!

プロパガンダもしくはウケを狙ってるとしか思えない珍作。
話はシリアスだけど、真面目にやれば真面目にやるほど滑稽に見えてくる。

いや、そもそもはその設定。
オリジナルは冷戦下故ソ連軍、今の時代だから北朝鮮というのは分からなくもないんだけど…
北朝鮮軍の動機が不明。
一体どうやってアメリカに侵攻出来たのかも謎。
いくら北朝鮮が軍事大国だからと言って、軍事超大国であるアメリカをいとも簡単に制圧出来るのかい?
…と、疑問を挙げたらキリが無い。

監督はダン・ブラッドリー。
「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」などでアクション監督を務めたこの人ならではのアクション・シーンは臨場感あるが、登場人物の描写や話の展開が難。兄弟の確執や絆を描いてはいるものの決定的なまでにステレオタイプ。ラストも尻切れトンボ。

確か「エンド・オブ・ホワイトハウス」のレビューでも書いたけど、北朝鮮が何しでかすか分からない国だからと言ってもこんな暴挙はしないだろう。そこまでアブナイ国ではない筈。多分。
勝手に血も涙も感情も無い悪役にされてさぞ迷惑。
偉大なる人造人間19号様はこの映画を見てどう思うのかな。
…まあ、別に北朝鮮を擁護するつもりはないけど。

いつ起こるか分からないテロ、9・11を忘れるな!…というメッセージが込められているのかもしれないが、突飛過ぎて教訓もクソも何も無い。

近大