劇場公開日 2013年4月19日

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「爺さん萌えが止まらない」カルテット!人生のオペラハウス 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0爺さん萌えが止まらない

2013年8月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

萌える

お爺さんが出てくる映画が好き。
(指輪のガンダルフが理想。最近ではビルカニンガム爺さんがダントツで格好良かった。)
そんな爺さんフェチな私にとっては夢のような映画。

処刑人ビリー・コノリー演じるヤンチャな爺さんに萌え、
トム・コートネイ演じる純情爺さんに萌え、
マイケル・ガンボン演じる怒りんぼ爺さんに萌え、
マイケル・バーン演じるワケあり爺さんに萌え、

もうたまらん。

特に純情爺さんトム・コートネイがキレイな庭でティーをたしなむ姿、なんつうか至福。爺さん+英国っていう最強の組合わせ。
(最近カンバーバッチ君など若手英国俳優が人気だが、こっちの爺さんたちも元祖カーディガン男子!負けてないカッコ良さだ!!個人的趣味で申し訳ないけど。)

対する婆さん達も素敵。
マギー・スミス演じるツンデレ婆さんっぷりがイイ!!
今度「いじわるばあさん」ドラマ化する時、マギーやってくれないか?と思うほど。

そしてポーリーン・コリンズ、本当に良かった。
とても可愛らしいお婆さん役だった。老いることの悲しさと、歳をとるのも悪くないっていう明るさ両方を感じさせてくれて…。

何で出てくる爺さん婆さんたち全員が、こんなにカッコよく見えるのか?
ストーリーは皆プロの音楽家という設定、それを演じる人々も皆プロの俳優、プロの音楽家だ。
だから映画の端々にプロの矜持というか、今までの道程の誇りってやつがビシバシ感じられ、カッコイイのかもしれないなあと思った。
カッコイイ爺さん婆さんになるためには、若いうちにしっかり自分を確立しとかなきゃいけないんだなあと、少し反省したりもした。

映画自体はそんなお説教じみたところなど1ミリも無く、美しい曲にあわせてゆったりと進んでいく。このゆるりとしたテンポ、話の内容にとても合っていたと思う。

作中で流れる椿姫「乾杯の歌」、青春の恋を歌ったものだが、そのパッションに全然負けてない爺さん婆さんにカンパイ!な映画だった。

小二郎