「喋らないと決めた男」コックファイター 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
喋らないと決めた男
ナレーションベースでの語りと過去を振り返る場面以外では話さないウォーレン・オーツが寡黙で渋い男かと思いきやジェスチャーを交えたコミカルな動きでひょうきんな姿を見せていたり。
周りはお構いなしで自分の道を突き進む自分勝手な行動が目立つ反面、ウォーレン・オーツの表情から憎めない人柄が、ハリー・ディーン・スタントンがライバルにしては良い人すぎる役柄で『断絶』から引き続きローリー・バードがチョイ役ながらコケティッシュな魅力を振り撒く!?
テーマ的には地味ながらも闘鶏の試合場面は迫力があり楽しめるが鶏の扱いが惨すぎる。
殺しもお色気もない内容で引き受けたロジャー・コーマンにしては異質な作品、モンテ・ヘルマンの偉大なる大傑作『断絶』から連続でコケてしまった本作、さすがに内容が地味過ぎて興味が引けないのは否めない。
コメントする