劇場公開日 2013年4月6日

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「どんな自分でもありのままを受け入れあえる幸せ」君と歩く世界 ちゅうみぃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5どんな自分でもありのままを受け入れあえる幸せ

2013年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

幸せ

障害をいかに克服するかみたいな内容ではなく、
障害に関係なく、ふたりの魂がぶつかり会って、触れ合って・・・
その間の、彼らの葛藤や叫びが痛いくらい感じられます。

足を失った女性のショックは、普通に考えて計りしれないものがありますが、
最初は、武骨で粗野な一面と優しさの両面を合わせ持つ男性アリが、
失意のシャチ調教師ステファニーを荒っぽく引っぱってゆく、
言わば体育会系の2人が通常とは一風変った形で光を見出していく過程が描かれます。

でも、それはアリ自身にとっての再生でもあり、
本作の奥底には、一見乱暴に見えても
優しい心&温かい心&前向きな心が流れており、
見た後は意外にも幸せな気持ちに包まれました。

印象的な言葉とシーンがいくつか思い出されますが、
ちょっと笑えたり、グッとくるところなので、
是非、ご自分で確かめてみてほしいです。

きっと、今あるがままの自分を受け入れてくれる誰かに
感謝したくなるのではないでしょうか。

試写後、ステキな作品を見せて頂いてありがとうございますと言ったところ、
とんでもないですとおっしゃってくださいましたが、
本当にとんでもなくナチュラルでハマり役の俳優さんたちに加え、
衝撃的なストーリーは、完成度の高いものでした。

ちゅうみぃ