劇場公開日 2013年4月26日

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「世界的アーティストが辿り着いたのは…」めめめのくらげ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0世界的アーティストが辿り着いたのは…

2015年11月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

世界的アーティスト、村上隆の映画初監督作。
…えっと、どちらさん?
当人の事は全く知らないので、映画もただただ一本の映画として鑑賞。

母親と共に田舎町に越してきた正志。なかなか友達が出来ないある日、くらげに似た不思議な生き物と出会い、“くらげ坊”と名付け…。

よくあるハートフル・ファンタジーと見ていたら、あら、びっくり!
展開は悪い意味で期待を裏切る。

まず、主人公の少年とくらげ坊だけの秘密の友情物語だと思っていたら、何故か町の子供たちも不思議な生き物を所有。
この生き物、怪しい集団が作った“ふれんど”という生き物のようで、コントローラーで操作したり、相手とバトルさせたり。
「遊戯王」×「ポケモン」??
マスコット的な可愛いふれんどだけじゃなく、ドン引きするようなリアル萌えキャラ登場。
変なカルト集団が居るわ、ラストはまるで怪獣映画みたいだわ、一体何したいんだ、この映画…?

アーティストなのだから、それを活かしたセンスも特に無く。
序盤は映像美にセンスを感じさせたものの、中盤からは詰め込み過ぎた要素を必死になってまとめようとしてるだけ。

主役の男の子、華も無けりゃ魅力も無い。つまり、可愛くない。ドアップは勘弁…。
脇に窪田正孝、染谷将太、斎藤工ら人気の顔触れ。
窪田正孝は後の月のような片鱗が(笑)
男檀蜜・斎藤工は何故かセクシーショットあり。

ジュブナイル・ファンタジーとしては30点。
アーティスト作品としては10点。
世界的アーティストが最後に辿り着いたのは、オタクの世界でした…。

見終わってから驚いた事が二つ。

東日本大震災を背景にしているんだとか。
えっ、そうだったの!?

エンディング後に「2」の予告映像。
勿論、フェイクだよね?

近大