「『フットルース』銀河を救う!(ウソです)」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ko_itiさんの映画レビュー(感想・評価)
『フットルース』銀河を救う!(ウソです)
クリックして本文を読む
「ボンクラ共が××を救う」映画は観客が感情移入しやすいものだから目新しいものじゃない。しかし、今作は歌曲の出し方である工夫をしている。
タイトル時に流れる歌曲『ウガ・チャカ』でキメて踊るクイルの姿は。
-これは、こんな映画。『アベンジャーズ』ではありません-
の宣言で、
クライマックスまで使われる歌曲は主に恋愛の切なさともどかしさを歌い、そしてラストの歌曲『エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ 』が愛し合う者どおしの絆の深さを歌ったのなら、今作の訴えているのは……
-何かが欠けた者どおしがより集まって“仲間”となり、やがて“家族(ファミリー)”となる-
映画だということ。もう少し付け加えるなら、
-利害で結ばれた者がやがて利害以上のもので結ばれる-
終わり方だという事。そうでなければ「私たちはグルート」の台詞は意味の無いものになるし、手を繋ぎあったクイル達がロナンを倒すのも感動しないはずだ。この隠されたウェットな部分が観客をさらに良い気分にさせている。
しかし、弱点もある。ザンダー星の人々とクイルとの関係が描写(ローマンとクイルのやりとりが僅かにあるだけ)されていないためにクライマックスでの“一丸となって”ザンダー星を守るシーンが派手な画面のわりには思ったよりも盛り上がらない。
それでも、この映画は内容が面白いかではなく、キャラが好きになるか?どうかで評価されるものと思う。
私は好きだ!みんな気持ちの良い(悪も逆ベクトルで)人々だった。
コメントする