劇場公開日 2014年9月13日

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「クソ野郎どもの最高の映画!」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 竜虎さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0クソ野郎どもの最高の映画!

2015年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

まずタイトルコールで果てしなくテンションが上がる。
自分は、Come And Get Your Love が流れ出してあのタイトルロゴが出た瞬間にこの作品が名作だと確信できた。
80年代の音楽と監督のユーモアから生まれるギャグが上手くマッチングしていてつい笑みがこぼれるのである。その象徴がオープニングであり、ここだけでテンションは最高潮である。
それぞれの曲が流れるシーンはいちいち名場面になっているから困ったものだ笑

ほかにもそれぞれのキャラクターをしっかり描きつつ、ストーリーの展開もこなしていくあたりに監督の力を感じた。個性的なキャラクターしか居ない世界をまとめ上げた一つの物語を作り上げたのだから大したものである。今回は、それぞれが失ったものを見つめ直し仲間を得るというチームアップの過程が描かれ、それと並行してクイルの母の物語が語られた訳だが、先にも言ったようにシリアスとユーモア、音楽とアクションそしてキャラクターが見事に混ざり合って完璧なハーモニーを奏でているのだ。

またキャラクターでいえば、スターロードの剽軽な性格を描写する上でクリス・プラットというキャスティングはベストチョイスだっただろう。彼の程よく抜けた雰囲気と演技が映画と観客を繋げてくれる。それで居ながらマスクをつけた立ち姿はただ一言、カッコ良くてそのギャップがまた一段とスターロードの良さを引き出している。よくもまあこんな大抜擢をしたものだとつくづく感心する。これは監督にも言えるけどね。

それ以外にもグルートとロケットの声をヴィン・ディーゼルとブラットリー・クーパーに任せたのは最高の選択だっただろう。グルートは一言しか発せないなかで幅広い感情を感じさせるという離れ業を見せてくれているし、ロケットのあの皮肉たっぷりの荒々しい口調もブラットリー・クーパーが勢い良く演じてくれている。

また脇を固めるキャラクターたちも個性が強い奴らが多い。特に自分が好きになったのは、なんといってもヨンドゥ。
青い肌に金属質のモヒカンという意味のわからないルックスで、性格は豪放磊落というなんとも奇抜な存在である。それでありながら、一度口笛で操る矢を使えば一瞬で複数の敵を薙ぎ倒す強さも兼ね備えている。かと思えば小さなマスコットなどに目がなくて尋常ならざる愛情を注いでいるのだから、これを好きにならずに誰を好きになるんだと言った所だ笑

ここまでの出来だと早く続編及びアベンジャーズとの共演を果たして欲しいと願わざるを得ない。

竜虎