「ビジュアルは豪華、でも中身はやや薄味」マイティ・ソー ダーク・ワールド アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
ビジュアルは豪華、でも中身はやや薄味
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『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』は、アスガルドの世界観をさらに深堀りし、壮大なスケールで描かれるファンタジー要素が魅力の一作です。異世界の美術や戦闘シーン、エーテルという重要アイテムの登場など、MCUの“宇宙側”への広がりを感じさせる作品となっています。
また、前作以上にロキの存在感が増しており、彼の裏表ある振る舞いが物語に深みを与えていました。トム・ヒドルストンの演技は相変わらず魅力的で、兄弟の不器用な絆も見どころのひとつです。
しかし一方で、メインヴィランであるマレキスは動機も掘り下げも薄く、印象に残りづらいのが大きな欠点。ストーリー自体もテンポに波があり、終盤のロンドンでの多次元バトルもアイディアは面白いものの、やや雑に感じられる部分がありました。
全体的にMCUの中では“つなぎ”の印象が強く、派手さはあっても感情的なインパクトには欠ける作品です。
評価は3.5。 ロキとアスガルドの雰囲気に魅力を感じるなら観る価値ありですが、物語の厚みにもう一歩欲しかったところです。
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