「良い意味で期待を裏切ってくれました」ウォルト・ディズニーの約束 htmy87さんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味で期待を裏切ってくれました
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前もって言っておくと私はディズニーファンではありませんし、きっとまたハッピーエンディングのチープなハリウッド映画かなぁくらいの軽い気持ちで観に行きましたが、見事に期待を裏切ってくれました。
脚本家とディズニーの間の映画製作完成/契約に至るまでのプロセスを、パメラの幼少期の空想と現実を行き来しながらストーリーが展開します。映画の間には少しながら英国人(実際パメラはオーストラリア人との設定ですが)と米国人という文化的なギャップを皮肉にしたジョークもたくさんちりばめられております。
またもちろん「メリーポピンズ」でおなじみの曲も沢山ミュージカル要素を兼ねて出てきますので、知っている方は楽しめると思います。
かの有名な"A Spoonful Sugar"の中のリズム感はやっぱりいつ聴いても忘れられません。貧しい階級で育ったとされるパメラにとって、本当の意味で勤勉であるという良心的な部分が投影されているなぁ、と思いました。
わたしはパメラの父親との間に築きあげられた信頼関係や愛情に関して、とても共感しました。特に父の最期を見届けるシーンは涙がとまりませんでした。またとくにパメラの父親が抱いていたプライドの狭間にあった「孤独」の部分に、いたたまれない気持ちになりました。
まずは是非原作もしくは映画で「メリーポピンズ」をご覧になってからこの映画を観ることをおすすめします★
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