「誰にも汚されたくない大切なもの」ウォルト・ディズニーの約束 見聞さんの映画レビュー(感想・評価)
誰にも汚されたくない大切なもの
クリックして本文を読む
ウォルトディズニーさんやパメラ・トラバースさんの歴史なり時代背景を勉強してから観ればもっと理解出来たのかなって思う。
『メアリー・ポピンズ』シリーズの作者、パメラ・トラヴァースを中心とした物語で、1907年に彼女がオーストラリアで過ごした幼少時代と、1961年にウォルト・ディズニーと『メリ
ー・ポピンズ』映画化の交渉をする過程を交互に映していく。
最初はこんな優しいお父さんに育てられる娘も幸せだなぁって思いながら見ていたけど、実は父親はアル中。そのせいかお父さんは結核?癌?で早死にしてしまう。きっと父亡き後家族は苦労しただろう。お母さんが入水自殺しようとしたシーンは本当に切なかった。止めることが出来て本当に良かった!父親がアルコールに逃げようとした理由は何だったのだろう?
お父さん大好きな子供がこの現実を受け入れるのは難しかったと思う。作品を創り上げる事で、父親への様々な想いを昇華させようと必死だったのかも・・洋梨は最後にお父さんから頼まれたのに渡せなかった辛い思い出。赤い色はお父さんの吐血の色を思い出すから。でもペディキュアが真っ赤だったのは?お父さんにこっそりお酒を持って行った事で病気を治せなかったのかと後悔の気持ちもあっただろう。パメラにとって神聖なこの作品では金儲けはしたくなかった。最後はそろそろ自分を許してあげてもいいのでは?とウォルトに諭され、彼女はようやく父親の呪縛を解き、幸せへの一歩を踏み出し始める。
コメントする