「家族愛に満ちた作品。」ウォルト・ディズニーの約束 桜さんの映画レビュー(感想・評価)
家族愛に満ちた作品。
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元々タイトルから、最も敬愛するウォルト・ディズニー氏の伝記のような映画かと思って鑑賞したが、どちらかといえば「メリーポピンズ」の作者であるトラヴァースさんのお話だった。
彼女は幼い頃の辛くも幸せな家庭環境に囚われ続けている。
愛する父親の脆く崩れていく姿や、母親の弱く感情的な姿を、長女は見続けているのだった。
間違えてはいけないのは、彼女は最後まで父親を愛していたのだ。
決して恨んでなんかはいない。
ただ、愛する父親を助けて欲しかった。
かくいうウォルトも、実は似たような境遇だったというのが驚きだったが、そんな彼だからこそ、偏屈な彼女の心を動かせたのだなと、そこにある奇跡と必然に、心を打たれた。
最後の完成披露試写会に、何故ウォルトはトラヴァースを呼ばなかったんだろう?
そこが自分の中でまだいまいちしっくり来ていない。
ただ、ラストのメリーポピンズを鑑賞しながら号泣するトラヴァースを見て、自分も泣いてしまった。
大好きなお父さんはやっと救われたんだね。
ディズニーによって。
後やはり日本版のタイトルには違和感が有る。
これじゃあまるで、トラヴァースが嫌いなお金儲け映画だと思ってしまうではないか。
それでも、この映画には罪はないので評価には関係していない。
途中辛い過去のシーンで自分の心も暗くなってしまったものの、最終的には幸せな気持ちにさせてくれるのは、さすがディズニーだと思った。
もう数十年したら、また観たいと思える映画だった。
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