劇場公開日 2013年1月5日

「香港のアカデミー賞にあたる香港電影金像賞で作品賞を含む4部門を受賞!」燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0香港のアカデミー賞にあたる香港電影金像賞で作品賞を含む4部門を受賞!

2021年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 不動産会社のヘタレ社員チョン(ウォン・ヤウナム)は上司の怒りを買って無理難題を押し付けられる。辺鄙な村への派遣ではいきなり子供に絡まれるし、その兄たちのグループにボコボコにされるところを、老人ソン(ブルース・リャン)に助けられる。とても老けてしまってメタボな身体のブルース・リャンであったが、やはり動きは鋭い。そして、チョンは偶然入った喫茶店でそこで働くソンを見つける。

 ソンとセン(チェン・カンタイ)は30年間昏睡状態で意識のないロー師匠(テディ・ロビン)を看病して、羅新門の武館を喫茶店に変えていたのだ。その喫茶店ではまたしてもグループとの報復戦。この調子で何度も諍いが起こるのはラストまで続き、かなり飽きてくる。やがて、夜襲を受けた際にローの意識が回復し、30年のブランクがあったためチョンを自分の弟子だと勘違いしてしまう。そして、不動産の仕事も忘れ、武術大会に出場することになったチョンであった。

 ロー師匠のもと、チョンはソン、センと共に猛特訓は始めるのだが、都合のいい展開とは真逆で観ている者を嘲笑うかのような不可思議なストーリーを繰り広げるのだ。武術大会に出場する金がなかったり、何とか金を集めたり(多分集まってない)するが、出場前スナックで飲んで騒いで、対外試合をしてしまったり、結局は出場停止!そのため収まりのつかないチョンが挑戦状を渡したりで・・・

 往年のカンフー映画へのオマージュを散りばめたと解説されていたが、多分日本ではお馴染みではない作品ばかりだったのだろうか。ブルース・リーのポスターが貼ってあったり、ちょっとした真似だけは感じられたが、最も記憶に残るオマージュ(パロディ?)は『E.T.』へのものだった(笑)。多分、現役を引退された方向けの栄養ドリンクみたいな存在の映画。

kossy