「いろんな事が中途半端ですが、カッコイイとこはカッコイイ」天使の分け前 もしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
いろんな事が中途半端ですが、カッコイイとこはカッコイイ
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どうしようもないチンピラの一発逆転ストーリー。
序盤は少年犯罪の裁判から始まり、ドラッグや暴行、窃盗の少年犯罪を強く匂わせる感じからスタートし、陰鬱でけだるい感じが強く、正直『だるい』映画と感じました。
ただ途中、ウィスキーの会でロビーが見事なテイスティングを見せてから、物語は一気にテンポを上げていきます。
モルト・ミル…100万ポンドを越える金額でやり取りされる、至宝のウィスキーをかっぱらい、売り払って金を得る…ところまでは想像通りのストーリーでしたが、タデウスとの交渉の始まりから、さらにテンポを上げてクライマックスへ。
『何本ある?』
『保存用、交換用、友人との試飲用』
『まさか支配人と?』
『勇気がない』
小気味の良いこのシーン最高にカッコ良かったです。
アルバートが失態を犯したあとのロビーの交渉から、モルト・ミルを1本で10万ポンドまで釣り上げつつ、『天使の分け前』を恩師に届けるラストはとっても痛快でした。
途中、スコットランドの山々もとっても素敵な景色でよかったですが、そこを旅するチンピラのケルトスカート×パーカーのルックスに唖然…
また、前半の安易な絶望感は後半とのコントラストなのかも知れませんが、ちょっと食傷気味でした。後半にはぱたっと止まる感じですし…
でも、後半のストーリーと『天使の分け前』というタイトルと、ロビーというキャラクターはとっても気に入りました!
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