劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOMEのレビュー・感想・評価
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母と娘、3代に渡る成長期
本作はTVシリーズが本編となるものの、劇場版で、上映時間も66分と短くファンサービス的な面があるのだと思う。しかし、本作は単独の作品として、母と娘の物語として非常に完成度の高い作品だ。
TVシリーズは、働くことをテーマにした作品だが、この映画版は主人公とその母、そして母の母、主人公から見ると祖母にあたる、母娘3代の葛藤と許しと的確に詰め込んで描いている。
亡くなった夫の影から、そして母親の影から自由になりたい、そして輝きたいという思いと時を経て、母への理解が深まり、次第に共感に変わっていく様、同じような道を通ってきたことに気づいた時に見える母の別の顔。それに気づくことは人としての成長した瞬間。
脚本の岡田麿里とP.A Worksの組み合わせは『さよならの朝に約束の花をかざろう』が素晴らしい出来だが、こちらも「母の物語」も優秀な作品だ。
花咲く皐月さん(母親)YouTube配信中
テレビシリーズ『花咲くいろは』サイドストーリー。
安藤真裕監督、キャラクター原案とデザインは人気イラストレーターの岸田メル。
【ストーリー】
石川県金沢市湯涌温泉、温泉旅館・喜翠荘。
女将の孫の松前緒花は、同じ高校に通う鶴来民子、押水菜子と共に仲居と厨房見習いとして毎日忙しく働いている。
ある時、女将修行にやってきた結菜が散らかしたアレコレの中に、豆じいの業務日誌を見つける。
何気なく読みはじめた緒花だが、そこには田舎の生活に苛立つ母親・皐月と、金沢の風景を撮りにきたカメラマンの父親との出会いが記されていた。
元作品は2クールのテレビシリーズで、温泉旅館を舞台にした経営コメディ。
主人公、松前緒花と同級生の鶴来民子、押水菜子の主要三人娘に、今回はライバル旅館の一人娘・結菜が加わって、慌ただしくも楽しい日々がつづられます。
P.A.WORKS制作の当シリーズ。
得意の日常描写が冴えわたります。
2クールを成功させ力と自信をつけたP.A.WORKS、その後もオリジナル企画を連発して成功させて、『SHIROBAKO』『サクラクエスト』などのちの「お仕事シリーズ」としてお仕事アニメのジャンルを確立しています。
特徴は丁寧に作られた画面のきらびやかさと、女の子の愛らしさ。
2024年元旦の能登半島地震へのチャリティーとして、プロディースの株式会社インフィニットより、YouTubeで全話+この劇場版が配信されました。
小仕事しながらの流し見でしたが、ドラマがディスコミュニケーションを軸に作られるので、当時1クール前半を大変息苦しく見ていたことを思い出しました。
高校生たちは仕方ないとして、まわりの大人たち、なんでちゃんと報連相ないんだろう、とか。
近年の「なろうアニメ」がヒットしたのは、このあたりのストレスを回避するためにテンプレ使い倒してさっさと本題に入ったことが要因かも、なんてズレた分析してみたり。
でもまあキャラクターの関係が確立するにしたがって、信頼感でストーリーが進む様になってからはスムーズに見られます。
それと、本編ではほぼほぼ人格破綻者にしか見えなかった緒花の母親・皐月さんの性格もマイルドに描かれていて、この話ではちゃんとした大人に描かれています。
物語と時間が進んで、キャラの理解が進んだんだろうなあ。
イケメンカメラマンの父親との、夢のようなロマンチックな恋も語られており、緒花が生まれ育った東京での背景の補完にもなってますよ。
まだしばらくYouTubeでの配信は続くようです。
66分と、テレビ番組一本分ちょいの長さと短いので、ちょっとした時間つぶしや手なぐさみがほしい夜にでも、ドリンク片手にどうぞ堪能してください。
【”私、輝きたい!”温泉旅館で働く松前緒花と一緒に働く同僚との人間関係や、過去の緒花の両親の姿を描いた作品。P.A.WORKS初期お仕事シリーズ。10年前の作品とは思えないクオリティである。】
ー 本日、初めてP.A.WORKSの「駒田蒸留所へようこそ」を見た。シンプルなストーリー構成であるが、絵も綺麗で面白かった。で、過去作を観ている。-
◆感想
・今作を観ていると、P.A.WORKSの製作スタイルである”仕事をお客様の事を考え、真摯に行う。”と言うスタイルが10年以上前から確立している事が分かる。
・尺が60分しかないのと、TVドラマは観ていないので最初はやや混乱するし、物語としても深みは薄いが、今作は仕事をする仲間を家族として描いている所が良い。
悪人はおらず、皆善人であるし、家族だからこそ厳しい事も言う中で、温泉旅館のおもてなしクオリティを、維持している事が良く分かる。
<P.A.WORKSの”お仕事シリーズ”は申し訳ないが、「駒田蒸留所へようこそ」で初めて鑑賞した。
だが、NHKの「プロフェッショナル」のアニメ版の様な作品を、今後も楽しみにしたいと思っている。
序でに、和風温泉旅館に久しぶりに行きたくなった作品でもある。>
ほびろん!
アニメは観ていたけど、映画は観てなかったのでいまさらながら。
映画館で正規の値段払ってみるのはためらう(実際観にいかなかったわけだし)けど、DVD視聴ならちょうどよかった。
時間は1時間ほどと短めだけど、だらだら間延びさせるわけでもなくあっという間の1時間でした。
TV版観ていなくても大丈夫でした
田舎の温泉旅館を舞台にしたお仕事+青春アニメの劇場版。
映画館の予告ではじめてこの作品知ったのですが、TV版は観てなかったので、全部見てからのほうがいいのかなとも心配したのですが、大丈夫。然楽しめました!(1話だけ観ておきました)
本編66分で短いかなと思ってたのだけど、よくまとまってるせいか物足りなさも感じさせない展開。
ほろりとさせられたり終わり方もさわやかで、元気もらえる作品でした。
やっぱり面白い
花咲くいろはは一番好きなアニメなので、評価は甘めです。
上映時間が1時間程と短いので、あっという間に終わってしまいます。
前の方が仰られている通り、緒花たち主要人物登場シーンがテレビアニメのいつ頃のことなのか不明、皐月の過去が中途半端と、やや物足りなさを感じる面もありますが、それでもやっぱり面白かったです。
一番好きなアニメってのが大きいのでしょうが。
でも、普通に楽しめます。
1回目は花咲くいろは大好きな友人と観に行き、お互いかなり満足。
2回目はテレビアニメを観てない友人2人と観に行きましたが、2人とも少し分からないシーンはあったようですが凄く気に入ったみたいで、テレビアニメ版のDVDを借りると言っていました。
どうしても贔屓目にはなってしまいますが、かなりおススメです。
良いのは良いんだけど……
映画自体は、花咲くいろはそのもの。
良い感じにキャラの見せ場もあったし、終わり方も個人的にすごく好きでした。
でも、映画の内容が時間軸的にどの辺なのか分からない。
アニメ自体は完璧な終わり方をしたので、映画がアニメのどこに当たるのか、もう少し予想出来るカットを入れて欲しかった。
あと、皐月のストーリーをもっと全面的に出して欲しかった。
予告では皐月の過去がメインみたいな感じだったから、そこを期待していた自分としては、少し残念。
皐月の過去の話がすごく中途半端で、それならメインで映画化した方が良かったのではないかと思った。
だけど、最初に言ったように花咲くいろはをそのまま映画化してるから、観る価値はある!
すごい!
アニメの映画化って、割とこけてるイメージが強い。
なんというか、あの部分が面白かったなあとか、そういう感じで終わっていました。といっても、無類のアニメ好きなのでなんでもいいっちゃいいのですが!笑
花咲くいろは、
めーーーちゃよかった!
一個人の感想ですが、今まで見てきたアニメ映画の中で一番、好きです。
各キャラクターひとりひとり、ちょっとずつの人もいますがそれぞれに見せ場がありました。
もうみんな可愛いなあ。
映画の内容、言いたくなってしまうので懸命に割愛しますが、
是非、見てください。
これは本当に後悔しません。スピンオフ、レベルが高い。
上映時間は60分ちょいですが、本当にそれだけかと思うほど、内容がぎっしりで濃い。
涙ぽろりしちゃうところもありますが、
劇場内がほっこりあたたくなりますよ。
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