劇場公開日 2013年3月30日

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「母と娘、3代に渡る成長期」劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0母と娘、3代に渡る成長期

2018年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

本作はTVシリーズが本編となるものの、劇場版で、上映時間も66分と短くファンサービス的な面があるのだと思う。しかし、本作は単独の作品として、母と娘の物語として非常に完成度の高い作品だ。

TVシリーズは、働くことをテーマにした作品だが、この映画版は主人公とその母、そして母の母、主人公から見ると祖母にあたる、母娘3代の葛藤と許しと的確に詰め込んで描いている。

亡くなった夫の影から、そして母親の影から自由になりたい、そして輝きたいという思いと時を経て、母への理解が深まり、次第に共感に変わっていく様、同じような道を通ってきたことに気づいた時に見える母の別の顔。それに気づくことは人としての成長した瞬間。

脚本の岡田麿里とP.A Worksの組み合わせは『さよならの朝に約束の花をかざろう』が素晴らしい出来だが、こちらも「母の物語」も優秀な作品だ。

杉本穂高