探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点のレビュー・感想・評価
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キャラが好き
シリーズ物としてキャラが生きてて面白い。
でも、別にバイオリニストに生き別れたオカマのお兄ちゃんがいた所で、大した話しじゃないと思うんだけどな〜。隠す意味あったかな。
隠してた事を後悔して泣いたり、犯人見つけようとするくらいなら、犯人探してもらってる探偵くらいにはお兄ちゃんだって打ち明けてもいいと思うんだけど…。
そこが引っかかってるから、また1作目と同じで、復讐しようとするヒロインっていう流れが、またこの流れかーって思っちゃって、1作目のような納得感はあんまり得られなくて、う〜んってちょっと思っちゃう。
あと、マサコちゃんが死んだ後の3ヶ月間、女にハマってたくだりいるかなー?て思っちゃった。振られたからって急に思い出して調べ出す感じが、マサコちゃんへの思い入れが少ない感じがして、残念。
あともひとつ、1作目で出てきた右翼がまた出て来たけど、アレも特に無くても良かったような?
でも、全体的には面白い!
ちょっと身の程知らず
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探偵大泉と親しかったオカマが殺される。
調査を開始したところ、大泉はあらゆる場面で命を狙われ始めた。
オカマは大物政治家の元カノだったと判明し、その周辺の犯行と思われた。
やがて確信を得た大泉はその政治家のもとへと乗り込む。
政治家は犯人でなく、その妄信的な信者の一般人が大泉を襲っていたのだった。
政治家は金には興味がなく、熱いハートを持った男だった。
それでも大泉はオカマを死に追いやったこの男を破滅させるつもりだった。
そんな時に突然、全然別のチョイ役の奴が大泉と飲んでる時に口を滑らせた。
しかも取り繕うのも下手過ぎで大泉に問い詰められて勝手に犯行を自供。
そして急に逃げ出して車に轢かれて死亡。
この事件の調査を依頼して来たバイオリストの尾野はそれを知らず、
政治家が犯人だと思い込んで暗殺しに行くが、大泉が止める。
尾野は実はオカマの妹だった。
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まあテンポが良くておもろくはあるんやが、政治家を追い詰めるシーンがアホ。
だって会って話したらこの人の言う事が正しいということはわかるだろう?
その時点では友人を死に追いやった遠因となった可能性もあったんやが、
この政治家が大きな正義のために身を粉にして動いているのは間違いなく、
その前では、しがないオカマの死なんてほんの些細な事故やん。
政治家の意志で殺したなら罪に問われるべきやけど、このケースはそうじゃないし、
原発という大きな問題と、友人の死の遠因という小さな問題とでは比較にならん。
何としてでも政治家を破滅に追い込もうなんて、そんなのただの私情やと思う。
そしてそっから急転直下アホな犯人が口を滑らして、死んで終わりってのも・・
それに尾野ちゃんが早まって政治家を暗殺しようとするんも飛躍し過ぎ。
さらに、大泉が身を挺してそれを防いで刺されるんやが、
映像を見る限りは怪我せずとも十分に防げただろう(場)
だって周囲の人間誰一人として、尾野ちゃんの犯行に気付かず仕舞いやねんで?
ターゲットにさほど接近できてなく、まだ余裕があった証拠でしょう(場)
シリーズ2作目みごたえあり!
シリーズ3作、全部みたが、どれもこれも面白く続編を期待したくてたまらない。
大泉洋と松田龍平のアクションが痛快。
特に松田龍平の飛び蹴りとか。
エレベーターで大泉洋が松田龍平に誤解されて殴られるシーンに爆笑した。
この作品は最後に、なるほどという
事実が出てきて尾野真千子がなぜ、
この事件に関わろうとしたかが判明する。
大泉洋と美女が出てくるストーリーもおなじみでよいと思う。
犯人はあっけない。犯人の歪んた人格と
心と経済的貧しさがみじめにも思えた。
急転直下
前作よりは好き。
前作の登場人物達が続投するおかげで「ススキノ」って街の輪郭が出てきたような感じ。そして、そこに生息する探偵にも説得力が付与される。
狭い地域に間違いはないが、人の数だけドラマがあるってスタンスが色濃く出てくる。
良く出来た物語ではあって、さり気ない前振りが結構な核心をついてたりと…技アリな構成だった。
それを察知させない演出なのか、大泉氏のキャラなのか…功を奏してた。
ただ、ちょっとおふざけが過ぎる。
なんかガチャガチャしてて、リアリズムをあんまり感じなかった。アクションで萎える。
路面バスに大勢乗り込んできての乱闘なんかは、もっと魅せれるはずなんだけど、どおにもやる気が感じられない。押しくら饅頭を長々と見せられてる感じだった。
かなりヤバい状況なのに、そのヤバさが全く表現されずで…全く無駄な印象だった。
前作の教祖が出てくるのも突然過ぎて…あれは3にも出てきてお約束的な立ち位置になったりすんだろうか?そいでもって3では協力者的な立ち位置になるんだろうか?
物語の結末は、政治的な側面などまるでなく人間らしい動機で結構好き。
振り上げた拳の落とし所がなく、徒労に終わりそうな結末から一転、畳み掛けるようなラストは好きだった。
結局の所、学生が白状するまで全く的外れな捜査をしてたわけなのだけど、それが絶大なるミスリード…いや、原作者的には確信犯なのだけど、大胆というか反則というか、盛大に騙された感だけはある。
ユーモアへの振り幅を少し抑えて、リアリズムに振れていればもっと楽しいのかなと思う。
バランスが悪かった、かな。
脱力した感じを活かす為にも、脱力出来ない部分をしっかりと提示して欲しかったかなぁ。
大泉氏と松田氏のバディ感は結構こなれてきてて…エンドロールで交わされる会話なんかは超好きだ。
圧倒的な切なさが無くなった
前作にあった切なさが無くなった。
政治家を絡めて政治の話を持ってくることで、なんだか話がぼやけちゃった。
結局それもフェイクで、最終的な殺害の動機もワケわからんかったし。
尾野真千子の演技もなんだかそぐわなかった。
全体的に前作を下回った。
成功の裏には、大切な人がいる
前回、西田敏行と小雪の悲しい物語に続いて、今回はゴリと尾野真千子の秘密を描き、秀一でした。室蘭ロケあり。サスペンス要素のあるコメディか。ジャンプ台からのスタート。火を噴くクルマはじめ、ありえない古い設定多数あり。そこが面白い。
依頼人を大事にする私立探偵の大泉洋、とぼけているが頼り甲斐のある松田龍平、プロのバイオリニストのオノマチ、ゲイのマジシャン・ゴリ、地方の若手気鋭の政治家橡脇幸一郎を演じる渡部篤郎。
波岡一喜、篠井英介、田口トモロヲ、近藤公園、矢島健一、マギー、松重豊、安藤玉恵、佐藤かよ
原発問題を追求する表と裏の顔がある政治家に肉薄してゆき、依頼人女性バイオリニストと殺されたマサコちゃんふたりのそれぞれの過去を調べて行く。誰がマサコちゃんを殺したのか。殺させたのか。
真犯人が意外な身近にいたこと。妻子もちの看板持ちの中に多少は嫉妬の炎があってもおかしくはないけれど、自分の犯罪を他人になすりつけようとする汚さはまさに人間のクズ。しかもみなに嘘をつき、同僚や探偵までも騙したのはあまりにもひどい。最後は車にはねられる。
自発的に市民運動をするマスクの運送屋も、探偵たちを殺していたかもしれないわけで、バスの中で騒ぐ無神経さはひどい。映画としては面白い。
尾野真千子は、わざと下品にしていたと思いますが、プロのバイオリニストのイメージとしての品格も下げており、スパゲティのシーンはやりすぎたかも。
まあ、すべてのススキノの街の看板持ちが犯罪者であり、市民運動している顔のないすべての配送屋たちが暴力団もどきであり、すべてのプロのバイオリニストは実は下品であるわけでもなかろうし、すべてのススキノの私立探偵は、命を張って依頼人を守るわけでもないだろう。
ラストまでみて、また見直さなくてはならない。見直すとまた発見がありそうだ。
ターミネーターか、お前?!
マジックコンテストで優勝を果たしたオカマのマサコちゃん(ゴリ)が何者かに殺された。警察の捜査が進まず、ふと事件を洗いなおしてみる探偵だったが、事件の背後に反原発を掲げる政治家・橡脇(渡部篤郎)の影が浮かんでくる。
中盤まではダルすぎて観るのをやめようとまで思った。冒頭のスキージャンプ台に括り付けられた大泉洋の姿に惹かれるものの、政治家が絡んでいるにしては納得いかない動機につまらなさが倍増するのだ。金で雇われて事件を嗅ぎまわる探偵を痛めつけようというのなら理解可能だが、まるで学生運動さながらのヘルメットとバット。自分の意志で動いているという集団心理がありえないからだ。そんなことをするくらいなら、電力会社に殴り込みをかけて原発を止めさせるとかするのが過激な運動家の心理。反原発を掲げる一人の政治家のために命までは張らないと思う。しかも殺人事件をもみ消そうとするためだけに・・・
まぁ、犯人は全く違うところにいたという事実。さらに貧しいながらもバイオリン教室に通うための金を稼いでいたという兄妹愛は美しいが、すでに事件の興味が削がれた後なだけに全く感情移入ができない状況だった。
シリーズの2作目というのは製作人のハードルも高いとは思うが、ストーリーは昭和だし、ケータイを持たない探偵にイライラさせられっぱなしだし、観てる者にもまったく推理させない演出は酷かった。濡れ場のためのAV女優も要らないし、中山峠のあげいもも美味しそうに映ってなかったし、良かったのは毎度のなんちゃら胃散と缶ピースくらいかな・・・
1よりすき
レビューをみるまえに少しのぞいてたら、1の方がよかったって意見が
多かったのであまり期待せずみたけどおもっしょかった!
私1より好きかも。
ただゴリっていうことでなんかわろてしまうのは私だけか^q^
もう少しだれかおらんかったのか…ゴリ演技下手な分けちゃうけどどうしても。。
誰かが松田龍平は相方役がハマり役と言っていたけど
(探偵は~にしろまほろ~にしろ)こういうひょうひょうとした役、やっぱにあうなあ。
かっこよろしす。
3が出ても見ると思う。
一ファンのためにどうしてそこまでするのか疑問に思ってたけどそういう...
一ファンのためにどうしてそこまでするのか疑問に思ってたけどそういうことか!って感じ。
ゴリの方もテレビ出演をためらっていたのは妹のためだったのか…と。政治家が自分を守るために巻き込まれた死かと思ったが、妬み嫉みからくるこれもまたつまらない理由での死だった。
最後は尾野真千子が渡部篤郎を殺さなくて本当に良かったと思う。犯人ではない人に対して殺人を犯して自分の人生を棒にふると、兄弟揃ってとても悲しい。
誰かが勇気をもって動き出せば、後に続くものが出るはずよ
映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」(橋本一監督)から。
ちょっとおふざけが多すぎて、メモは意外と少なかった。
だけど、このフレーズだけは2度登場したので、気になる一言。
「誰かが勇気をもって動き出せば、後に続くものが出るはずよ」
監督が言いたかったことはこれかな?と、メモをした。
「そんなに単純じゃねぇよ」と答えたものの、
「俺はこの街のプライベート・アイ、そう探偵だ」という自覚が
主人公の行動を駆り立てた気がする。
しかし、勇気を振り絞って行動したことに裏付けがないと、
ヒーロー気取りで「悪」と戦ったつもりが、
逆に「犯罪者」になることも、常に念頭に入れておきたい。
犯人は「悪役になりやすい政治家」ではなく「善人面した一般市民」、
この結果を私たちは、どう受け取ったらいいのだろうか。
作品中に、こんなフレーズがある。
「たしかに、世の中には自分の人生がつまんなくて、
顔も見せずに他人叩いて喜んでいる連中がたくさんいる。
本当は、自分が有名になりたいだけなんだ」
この心理があるかぎり、これからの犯人探しは難しくなるな、
そんなストーリーとは関係ないところで、メモが増えた。
前作の方が
面白かったですねー残念
今回はコメディ色が強すぎで、アニメっぽいとゆーかルパンっぽかった笑
兄妹オチも早々に予想出来てしまうし、まぁお前が犯人かよwww渡部関係ないやんかわいそっwwwってなったけど、全体的にお粗末でしたねぇ
期待してただけに微妙でした。
ゴリはすごいよかったと思う!!
痛快娯楽映画としてみるのがいいかと。
前作は劇場公開中に観られなかったので今回はと思い劇場鑑賞しました。
最初のくだりから面白シーンでしたが、探偵が女に入れ込むシーンは正直いらないと思った。お色気が入れたかっただけ???逆にその後の真面目にマサコを殺した犯人探しをするストーリーが茶番に感じてしまう。マスク集団との闘争シーンはちょっとやりすぎ感満載で、バットで探偵屋高田を思いっきり殴ってたけどフツー死ぬよ(笑)
尾野真千子演ずる弓子のハチャメチャさは原作通りなのかなと疑いたくもなるけど、ラストに向かうまでの謎解きがいい感じだったと思います。
パート1に比べていろいろ盛りだくさん過ぎて折角メインの話が面白いのに下らないお色気シーンが随所に挟み込まれてて興ざめしてしまった点が残念。ハードボイルドになりきれない痛快娯楽映画として観る分にはいいか。もうちょっと真面目に作れば探偵物語っぽい雰囲気あるんで更にファンが増えるような気がする。
高田がやっぱりいいね。
大勢暴力の恐ろしさ。
前作を観た時もそうだったんだけど、
今作を観る前に大泉洋は俳優だ!と15回は頭に擦り込んで、
頭の中から「どうでしょう」の芸風(お笑い)を放り出したのち、
ちゃんと向き合わないと(普通そこまでしないか)辛い作品。
一緒に観た友人が、この人ルパン三世みたいな感じだねぇ?と
言っていたが、はぁ~そういう観方もいいかもしれないな^^;
大ヒットした一作目も、個人的にはそれほど感動しなかった。
やはりどこかで、エ~?なんか洋っぽくないとか、おかしな批評を
繰り広げてしまうからで、原作ありきの一応ハードボイルド小説
なんだからと、自分で切り替え、切り替え、観ていかないと辛い。
二作目ともなると、だいたいの設定が分かるため(監督・脚本)
今回はかなり落ち着いて観ていられた。
前作よりも笑いの要素が増えている(アドリブか?)せいもあって、
特に退屈は感じなかったが、相変らず冒頭から中盤にかけての
ノロノロな展開には、けっこう眠くなった…(汗)
何だろう、後半で盛り上げるタイプの(毎回)お話になってるのか、
どうでもいいような下らないエロやアクションシーンがテンコ盛り。
これはワザとなのか、計算ずくなのか、そろそろくるぞ~vと思う
ところでビシーっ!とまたキメにかかってくる。
だったら90分くらいでビシーっ!とキメてくれてもいいんだよ?と
思っちゃうけど、マサコちゃんの過去と事件の真相…なるほどねぇ、
やっぱり今回もこう持ってくるのか。と、そこまでの引っ張りへの
不平不満を払拭する人情話が繰り広げられる。
じゃあ探偵の失恋話って何だったの?なんて、ここで誰も思わない。
でも今になって思い出しちゃったりするのよね^^;下らない場面って。
大泉&松田コンビは今回も絶好調!?という感じで、相変らず
緩いのか太いのか分からないような微妙な繋がりがけっこう面白い。
ヒロイン尾野も関西弁を駆使してハジケまくり。政治家の渡部も
後半ギリギリまで怪しさを醸し、さぁどうなる?と思ったところで
意外な展開を見せてくる。
蓋を開ければ、あ~やっぱりね。そうきたか。のありふれた人情話も
これだけ引っ張られると、そうかなるほどね…となるから不思議。
で。
今回の意外な犯人像も特筆モノだったけど…^^;
やっぱり特筆に値してしまうのがこのお二人。波岡一喜と安藤玉恵。
それ、演技なんですか?アドリブですか?…まさか素だったりとか?と
聞きたくなるくらいの大熱演。意味が分からない、のは当然なんだけど
もはや絶大な存在感を醸すこのお二人を本編から省くワケにいかない。
大泉が彼女に発する言葉(何語?)も不思議なテンションで場をさらい、
お前はスタントマンか!?と見紛う波岡くんのテンションに絶句する。
今時そのマフラーか?の松重さんもステキだし、トモロヲも女々しい。
というわけで豪華なテンションの脇に支えられ、何とか2も滞りなく…。
しかし、なんて根深く怖いのが人間の持つ憎悪。
先日の「藁の楯」もそうだけど、何であの行動になっちゃうんだろうか。
大物政治家がこの政策をやり遂げるためには…と語るシーンでは、
かの「リンカーン」を思い出させる。一市民でもあったマサコちゃんが、
誰に何の迷惑をかけたというんだろう。大勢が加担する暴力の凄まじさ、
恐ろしさに、アンタら正義の味方にでもなったつもりなの?と問いたい。
(電車のシーンは笑える反面エラく怖かった。撮影も苦労しただろうね)
(前作同様)ちぐはぐな作品
日テレ+ユニオン映画的というか、昭和五十年代ころに流行ったもじゃもじゃ頭の二枚目半探偵が主人公のコミカルなハードボイルド映画の二作目で、本作ではこれも昭和五十年代的な、角川アイドル映画のテイストも加味されている。
ただ、曲者感のあるキャストを揃えていて、それぞれキャラクターは魅力的なのに(こんな筒井真理子は初めて観た!)、それぞれ少しずつ物足りない。渡部篤郎にしても近藤公園にしても、もう少し伏線をはっておけば厚みが増すのにね。
矢島健一が演じた野球男にしても非常に面白いキャラクターだが、その面白さがシーン単発に終わってしまい、設定上の必然がなんら感じられないのは残念。
最大の問題は、この作品のリアリティの水準がめちゃくちゃだということである。
本作における主人公の動機、物語を推進するパワーはゴリ演ずるマサコちゃんの死である。その死に悲憤するからこそ大泉洋は事件の真相を明らかにしようとする。
つまり、この作品はキャラクターの死というものが観客にとっても重大に感じられるような、そんな作品でなければならない。RPG みたいに死んでも教会で復活できるような世界観だったら物語が成り立たないのである。
ところが、一方でこの作品は生き死にに関する表現が軽い。
たとえば前述の矢島健一がバットをフルスイングしても、松田龍平は「いてー」くらいで済ませてしまっている。百歩譲って松田が不死身の超人だとしても、篠井英介があの程度のケガで済むのはおかしいだろう。
この作品はこういうところがちぐはぐだ。他のところでギャグをやってもいいが(エロとか)、生き死にに関するところは一定のシリアスさとリアリティを保たねば物語が成り立つまい。これは監督と脚本家の責任だと思う。
それからヒロインの尾野真千子、見事な泣きの演技だったが、キャスティングとしてはやっぱりちぐはぐ。
彼女が演ずるのは世間知らずのバイオリニスト、悪気はないが短慮かつ自分勝手な行動で主人公を振り回すという、いうなれば「小娘」の役である。その昔の角川映画で三人娘が演じたようなヒロインだ。特に赤川次郎原作の映画でそんなのがよくあったと思うが。
それを考えれば、この役に尾野真千子はうますぎる。微妙な大阪弁はアイドル感がなくもなかったが、みようによってはあざとくもある。
あと、松田龍平のソバットのところでカット割るなよとか、細かい文句もあるが割愛。
文句もあるが、こういう作品が作られること自体は大歓迎で、今後の一層のブラッシュアップに期待したい。その期待の分、評価に 0.5 を加算。
それでもやっぱり好きなのさ。
正直、前作より劣ってるのかもしれない。
龍平クンの出番が増えたのは嬉しかった♪アクションシーンも興奮しました♪
が、犯人………。コレってどーなの!?そんなふざけた理由でマサコちゃんを殺しといて、店から逃げて車にひかれてあっという間に絶命ですか!?唖然としましたね。
でもやっぱりこのシリーズが大好きなのさ〜☆3に期待したいです(^w^)
期待しすぎないのが肝要
大ヒットした前作。
主演の大泉洋、まるで彼の為にあったのではないかという原作と、探偵<俺>。
高田役の松田龍平含め最高のマッチングであることは今作も変わりはないと思う。
ただ、なぜか今作は手放しでよかったと言えないから不思議。
面白くないことはない。
楽しくなかった、或いは笑えなかったわけでもない。
ひとえに、前作の出来に期待しすぎただけなのか。
尾野の演技も良いし、配役にも納得。依頼の理由も明かされる。
それでも満足できない理由を考えると、
前作に比べお色気シーンやアクションシーンがやや間延びしていたのもそうだが、
それ以上に最大の要因はやはり真犯人の犯行の動機、そしてその残念な結末のせいだろう。
真犯人の犯行の動機に「だから犯行に及んだのか」と(罪は別として)理解できる部分があればよかったのだが、それが全くない。せめてその最期で納得させてほしかったが、結局なんだかなあという結末。
結果として事件の核心の淵で真犯人に踊らされ続けた探偵を“期待して見させられ続けた”こと、
つまり、先はまだか、真実はどこかと期待しながら見ていたそれぞれのシーンが、核心とは(極端に言えば)無関係だったことに対するガッカリ感がこの作品の評価を必要以上に低下させてしまっている気がする。
色々書いてしまったが、DVDまで買って楽しんだ、あの「探偵」のいるススキノの世界にまた出会えたことは素直に嬉しかった。
ススキノという街が持つ、夢と優しさと欲望と現実があわさったような不思議で恐ろしい魅力が画面からも染み出してきそうな、そんな作品だ。
個人的な欲を言えば、前作で大泉が列車のシーンで見せたような感情や思いがむき出しの場面が欲しかった。
ここで見放すには惜しいシリーズ。是非第3弾を見せてほしい。
真犯人直ぐに当てたら、貴方は探偵事務所開業出来ます!
前作に比べると、今回は2時間スペシャル特番みたいな、感じがする映画でした!
2作目なので、つい期待した私に問題が有ったのかもしれない。しかし前作に比べると面白さは、半減していた。
ハリウッド映画でも、邦画であってもヒット作品の続編を作る事は非常に難しいものだ。面白い作品であると観客が気に入った事で、集客動員数が良くなり、ヒットするから、続編が出来るのだが、それだからこそ、続編は、初めからハードルが3倍4倍と、1作目より高い所から始まる分、1作目を越える作品を完成させる事はひたすら神業に近くなる。
そんなハードルが高くなり、その観客の期待に答えようとする関係者の熱意の想いの表れが、いきなり、あのジャンプ台のシーンからのスタートと言う事なのか?
スケールアップさせる事で面白さはアップすると考えるのは、普通の事だろう。
しかし、面白さは、キャラクターの魅力を前回より魅せる事だと私は思う。
映画なので、スケールアップの部分で、仕掛けと言う画的な満足度を上げる事も大切だが、それ以上に、前回で、キャラクターの面白さをお披露目したのだから、2作目は、そこで描ききれなかったキャラクターの内面を更に突っ込んで描いて見せないと面白さの裏付けが無くて、単なる、ドタバタ喜劇になるだけだ。
大泉洋が主役なのだから、ドタバタの喜劇で、内容や、映画のテーマは考えずに、只楽しめる作品を制作する事こそが狙いになるのだろうか?
確かにジャンプ台、役者もスタッフも苦労し、あれは大きな売りの1つだろう。そして路面電車のシーンや、後半の店での乱闘シーンも映画の売りなのだろう。
だが残念な事にそれらが、ことごとく総て裏目に出た感じだった。
店での乱闘シーンは、前半で出たので、2度目は長すぎて飽きてしまった。続編ともなれば、制作費もアップするので、そのアップした分ハデに壊せば制作費の消費は出来るのだが、その分観客には、食傷気味になるだけだ。
そして作品のテーマよりも、映像的に魅せる面白さを追求する事が、この映画の魅力であっても、時代を反映させ、観客へ訴えるものが無くては成らないのが映画だと思うのだ。
それがもしも、今の世相問題としての、脱原発・反核だと言うのなら、それを軸に話を描いていかなくては可笑な話になる。
311大震災後は、震災絡みの映画が多数制作されているけれども、それらの作品の殆んどが、取って付けたような震災話が多い。それなら、震災絡みの問題を入れない方が良い。
そして何より、この映画に失望した原因は、真犯人の動機が余りにも下らないもので有り、映画のそれまでの本質から外れていた事だ。ハードボイルドの探偵映画は、観客の犯人予想の裏をかく、最後のドンでん返しが面白さの決め手でも、犯人が単なる個人的な差別主義者で、しかも逆恨みの事件では論外だ。
この作品のテーマは、どんな人間にも見えない裏と、見える表の2面性が有る事を伝えたいのか?マサコの隠された善意と、政治家の裏表の2面性。そして更にこの2人が知り合いだったと言う裏表の関係? そして犯人の裏表の人間性?
決して犯人が語るような、逆恨みで人は殺されても良い人間など存在しないと言う事が隠されたテーマなのか?
勿論1作目の様に、歴然とした仇と言う復讐でも殺人は許されないのだから、ましてや被害者の様に、人間は表の見た目の部分とは違い、知らない所で人は善意の施しをしている事も有り、人は正に、見かけに因らないと言う事を伝える事がもしも真意なら、もっと違ったアプローチで描いて欲しかった。この真意が活かされていなくては、意味が無く残念。それとも、マサコを無残に殺害する事を描く事で、誰一人として殺されて良い人間など存在しないと伝えた上で、更に誰も原発で殺害されて良い人など存在しないと言う事なのか?この世に無駄な人間が存在しないと言いたいのだろうか?
ならば、もっと解り易く描かなければ、やはり失敗作と言うしかない。
とても残念な作品だ。次回は期待せずに、待つ事にしよう!でも3作目は出来るのだろうか?
それでもこんな映画は他にはない。
あちこちのサイトに書かれた感想で、「真犯人があっけない」という感想が多く聞かれます。確かに、地元の有力政治家を黒幕だと臭わせた割には、肩透かしの感もします。でも、この映画の脚本家をして、監督をして、そんな駄作を送り出すはずがない。
この筋書きを読み解くヒントは、この映画のテーマである、地元・北海道への愛、だと思うのです。主人公である「探偵」は、ススキノの場末で、もがきながら、肩を寄せあって、したたかに生きる人々に愛情を注いでいる。その、信じていたはずの「仲間」の中から、まさかの真犯人が出てしまった。その時の探偵の絶望感を、スタッフ陣は描きたかったのだと思うのです。
これがもし東京の新宿、六本木だったならどうでしょうか?そんな裏切りや殺人なんか、大都会の東京じゃああたりまえだよ、で終わりでしょう。
でもこの映画の舞台は、探偵にとっての愛すべき我が札幌、ススキノなのです。だからこそ、仲間に裏切られた時の探偵の心情を、表現したかったのだと思うのです。確かに、「殺しの真相」としては、スケールは小さかったのかも知れませんが、それが「札幌」を舞台にした映画だからこそ成立し得る物語なのだと思うのです。
そして最後に探偵はいいます。「マサコちゃんは素晴らしい仲間に囲まれて、最高の人生を送ったよ」、と。仲間から裏切られても、それでも探偵はススキノの仲間達を愛しているのです。悲しくて、素晴らしい、北海道ならではの映画だとは思いませんか?東京が舞台では、このストーリは撮れないと思います。そこにこの映画の価値を見出していただければ、と思うのです。
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