「要素要素が「理由」に乏しい」劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語 プロメテオさんの映画レビュー(感想・評価)
要素要素が「理由」に乏しい
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問題のラスト10分、あれを「付け加えた」理由について、脚本家の虚淵玄は「これではただの続編ではないかと思った」と言われていましたが、それ自体は付け加えた理由にはならないのでは? ただの続編何が悪い? この無闇な毒の吐き方は説明どころか謎でしかありませんでした。
ほむらが悪魔と化した理由についても、「まどかと対になる存在とした」とありましたが、問題は対にする必要がどこにあったのかというところ。その理由についても述べられていません。ただ、「古今東西そういった話はよくある」と言うだけで。
これでは思いつきであの10分が作られたとしか考えられません。あのまま終わればそこそこ王道として良い終わり方であったのに、なんでそこまでして王道を否定しなければ気が済まないのでしょうか、この脚本家は。
とても力のあるライターなのに、ジャンルそのものを撒き餌にしたシナリオを書いたり王道を否定したり、ちょっと残念の度が過ぎます。王道に向かえないのもまた弱点であると思い至って欲しいものです。
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