「最初のループの多さに飽きる!」オール・ユー・ニード・イズ・キル 星織音さんの映画レビュー(感想・評価)
最初のループの多さに飽きる!
トム・クルーズと、エミリー・ブラント主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』という映画の題名は長いし、英語の意味が難解です。
もっと簡単な題名の方が良いと思いました。
原作は、桜坂洋のSFライトノベル「All You Need Is Kill」です。
題名を直訳すると、「あなたが必要とする全ては、殺す事。」となり、本当に意味が解りません。
映画の概要は、地球侵略を目論む宇宙人を世界の兵士達が戦って倒す話です。
トム扮するケイジは、広報担当でしたが、最前線での取材を拒否したため、将軍から脱走兵とされ、最前線で戦わされるはめとなります。
戦闘体験が無いため、宇宙人の兵士達にすぐに殺されるかと思っていたら、たまたま倒した宇宙人は、グループのリーダー格の宇宙人であり、時間を操る事が出来るようで、その宇宙人の血を浴びると、一度死んでも戦闘前にタイムループする力を身に付けました。
死んだと思ったら、何度もタイムループし、段々と宇宙人の倒し方をエミリー・ブラント扮するリタ達と学んで行きます。
ただし、時間をさかのぼるため、宇宙人と戦った記憶があるのはケイジだけです。
死ぬとタイムループして、戦闘前に戻れるのですが、死なずに輸血されると、タイムループ出来なくなりました。
そして最後に、本当に命がけで、宇宙人の親玉と戦います。
ケイジは死んでしまいますが、宇宙人の親玉も死に、また宇宙人の血を浴びます。
すると、またタイムループし、今度は一番最初の映画の場面にまで戻り、宇宙人は自滅したとのニュースを聞きます。
少し、疑問なのは、なぜ、この段階で滅んでいるんでしょうか?
宇宙人を倒すのは、数時間後のはずですが。
それに、ケイジが死ぬ度、宇宙人も復活するんじゃないのかと思いました。
とても面白い映画でしたが、矛盾も感じます。
全体的な印象は、エミリー扮するリタが綺麗な戦士で素敵だったので、トムはもうオッさんですが、戦時の中での束の間の凝縮されたロマンスもあり、良い映画だったと思います。