「ループもの好きならそれなりに楽しめます」オール・ユー・ニード・イズ・キル hiroさんの映画レビュー(感想・評価)
ループもの好きならそれなりに楽しめます
原作は読んでないがループものって事だけは聞いていたのでどんな感じかなとワクワクしながら観てきました。
恋はデジャブやバタフライエフェクト、魔法少女まどか☆マギカみたいに、進みたくても前に進めないで死ぬ→リセットで最初からやり直しの流れは昔、ファミコンのスーパーマリオで中々先の面に進めない思いをした気持ちとシンクロします(笑)ゲームのアルゴリズムを覚えるようにケイジがタイミング良く躱すシーンはテレビゲームのそれと重なります。
ですが、何と戦ってるのか、良く解りません。変なモンスターと戦ってるのはわかるのですが、何者で何処から来たのかなどの説明が足りないと思いました。
リタとケイジの色恋もサッパリし過ぎですね。ハリウッド映画らしく最後は抱きしめて長いキスでスタッフロールみたいなのが個人的には好きかな。最後はリタも記憶が残ってたほうが綺麗にまとまったと思いますが。
ループの力が無くなったケイジがアルファとオメガと刺し違えて一番最初に戻ったという事は、またループの力を得たのか?それとも最後に無理矢理都合よくまとめる為に最初に戻ったのか、そこら辺があやふやですね。
あと、トム・クルーズの劣化に時の流れを感じました、役柄のせいかもしれませんが。
前に挙げたループものの作品のように、バッドエンドになるルートでの残酷さ、重さみたいなのはこの作品にはあまり無かったのでサッパリしてると思います。簡単にリタがケイジ殺してリセットする様は笑えてきますね(笑)
あと、2Dで観たんですが戦闘シーンが暗くて見にくかったですね。
見終わったあとの感動やカタルシスみたいなのは全然感じられなかったですが、普通にまとめたな、という感じに思います。せっかくループものにしたのなら、もっと絶望的に避けられない結末を何とかして変えてみせるみたいな醍醐味が欲しかったと思います。