「映画は脚本ありき。」オール・ユー・ニード・イズ・キル mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
映画は脚本ありき。
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原題は「Edge of Tomorrow」なのに、なぜこんな覚えにくい邦題にしたのか、と思っていたら、桜坂洋の原作のタイトルがこの映画題名だった。
それはともかく。
よくできていた。
時間がループする話はいろいろあったと思うが、決定版かもしれない。
初めは主人公のケイジ(トム・クルーズ)とともにループを体験するのだが、話が進むにつれて、ケイジがとてつもない回数をループしていることがわかってくる。
この呼吸が絶妙なのだ。
我々が初めて、またリタ(エミリー・ブラント)が初めてでもケイジは何回も経験していたりするのだ。
ダグ・リーマン監督は、これまでもヒット作といわれる作品は撮ってきているが、僕にはいつも何か物足りない作品が多かった。「ボーン・アイデンティティー」にしろ「Mr.&Mrs スミス」にしろ「ジャンパー」にしろ。
本作はそういった印象を払拭する出来であった。
脚本が抜群によくて、演出はその脚本に奉仕しているかのようで、やはり映画は脚本ありきである。その脚本にはクリストファー・マッカリーがかんでいるのだ。さすがである。
トム・クルーズ主演作としてもトップレベルであろう。
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