「原作を超えた奇跡の映画化」オール・ユー・ニード・イズ・キル AzuPercivalさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を超えた奇跡の映画化
日本のライトノベルをここまで見事にハリウッド映画として昇華させるとは、正直驚いた。
桜坂洋の原作が持つSF的なアイデアの面白さを、トム・クルーズとエミリー・ブラントの圧倒的な演技力、そしてハリウッドならではの大規模な映像表現で見事に膨らませている。何度も死んでは目覚めるタイムループの設定を、単なるギミックに終わらせず、主人公の成長物語としてしっかり描いているのが素晴らしい。
そして何よりギタイの造形が最高だった。あの不気味で圧倒的な存在感は、原作のイメージを裏切らない完成度。戦闘シーンの迫力と相まって、SF戦争映画としての完成度は文句なしである。
原作ファンも、映画だけ観た人も楽しめる、理想的な映画化の一つだと思う。
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