「死ぬ、目覚める、死ぬ。」オール・ユー・ニード・イズ・キル ひりさんの映画レビュー(感想・評価)
死ぬ、目覚める、死ぬ。
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原作は未読。
アマプラにて視聴。
結論から言うと、とても面白かった。
死んでもやり直せる力を手にするまではよくある話だが、死を繰り返して経験を得て強大な敵に立ち向かうというのは、今まで中々無かったタイプのループものだと感じた。
特に気に入ったのは、タダのループを我々リスナーが飽きないような工夫が凝らされている点と、主人公のケイジが経験から成長している点が如実に描かれている点である。
リタと共にドイツへ向かったシーンでは、あたかも初めて来たような印象を我々に持たせて、実は何度も来ており「ここからはどう頑張っても君は死ぬしかない」というような絶望感を突きつけたり、将軍に取られてしまった装置を奪い返しにロンドンへ戻った際に「ここから先は分からない、初めてなんだ」というような、「あ、ここまでは経験したんだ」という気づきを与えてくれるのが、変化に富んで飽きなかった。
また、死を重ねる毎に徐々に力を蓄え、数歩進んで2秒待ち右に避けて敵を躱すなど、何百回死を経験したらそこまで記憶できるのかという、ケイジの有能さも垣間見えたのが面白かった。
アクション物としては100点を与えたい。
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