セブン・サイコパスのレビュー・感想・評価
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イカレタやつら
主演のコリン・ファレルが巻き込まれる側と言うのはなかなか新鮮でしたが、でも新鮮味よりもどちらかと言えば違和感の方が上回ってしまったかなぁ。
そもそもハリウッドの脚本家にはとてもじゃないが見えないし、むしろコリンの方がサイコパスが似合う気がして、違和感は拭えなかったですかね。
まあ周りのイカレタやつらを演じた曲者俳優達のおかげでまずまずは楽しめましたが、現実と虚実が入り混じる展開のストーリーは、個人的にあまり得意分野ではなかったこともあってもう一歩乗り切れずでした。
特に前半がかなりダルかったですね。
「セブン・サイコパス」なる作品の脚本を書こうとしてもアイデアが出てこないコリン、そこで友人サム・ロックウェルの協力を得ていろんなパターンでアイデアを搾り出す訳ですが、とにかく展開がユルくてかったるい・・・けど、これをちゃんと見てないと後半楽しめなくなるんで、ここは我慢って感じでしたね(苦笑)
虚実がいつの間にか現実に進出する後半は、キャラのぶっ飛び具合もあってまあそれなりには楽しめました。
サム・ロックウェル節全快なビリーのキャラはまさに彼しか演じることが出来ないキャラで、主役を完全に凌駕、裏稼業の相棒役クリストファー・ウォーケンの存在感やマフィアのボスのウディ・ハレルソンのキレっぷりも特筆物で、彼らが入り混じった事実は小説よりも・・・なぶっ飛んだ終盤の展開のおかげで、まあ何とか楽しめる作品には仕上がった印象でしょうか。
それとラスト、この騒動を通してのコリンの成長ぶり?も見所と言えましょうか。
ここも脇役トム・ウェイツがいい味出してましたね!
サイコパス達が時折主人公に見せる優しさも、心憎い演出でした。
しかし脚本家ってホント大変な職業だなぁ・・・特にサイコパスが登場する映画を描こうとするには、サイコパスを知らずして書けずですもんね(笑)
それにしても女優陣の使い方が贅沢(と言うかもっと見たかった)、オルガ・キュリレンコはあれだけかい!
設定とキャラクターの面白さを生かしきれず
『セブン・サイコパス』という映画の中で、脚本家マーティが執筆に悩んでいるのが、「セブン・サイコパス」という映画の脚本。
この脚本の中で、サイコパスたちのエピソードが展開されるという三重の入れ子構造になっている一風変わったクライム・ドラマ。
脚本家マーティのコリン・ファレルが物書きに見えないのを除けば、
犬の誘拐犯クリストファー・ウォーケン、愛犬家マフィアのウッディ・ハレルソン、シリアル・キラー専門の殺し屋カップルの片割れトム・ウェイツ、エピソードの中の娘の復讐に燃えるクウェーカー教徒ハリー・ディーン・スタントン(その他、早々に殺されてしまう殺し屋コンビが『ボードウォーク・エンパイア』のマイケル・ピットとマイケル・スタールバーグ、愛犬家の散歩係がガボレイ・シディベだったり)など、キャスティングのセンスはかなり好き。
しかし、残念なのは、すべてのエピソードをまとめるマーティの親友ビリーのキャラクターに説得力がない。
演じているサム・ロックウェルのなにを考えているのか、何をしでかすかわからない雰囲気はいいのに、彼の行動が意味不明過ぎるのだ。
いいところはたくさんあったのに、それを仕上げ損ねたのが、勿体無かった。
もったいないー
キャストもストーリーも面白いのに何かパッとしない。監督の力量か。これのガイリッチーバージョンが観てみたい!絶対面白くなるはず!あー、もったいない作品だ。個性的な役柄揃いに可愛い犬まで出てくるし、脚本上と現実との混ざり合い。台詞も面白いのに。特にCウォーケンが砂漠から歩き終わった後のマフィアとの会話。最高です。しかもラスト、終わったかと思いきや、忘れ物があったし。あー、ホントもったいない作品。しかしウォーケンさん、ご老人になったわー。車の後部座席での寝顔。怖いくらいご老人。オープニングに撃たれるマフィア、マイケルピットでしょ?顔が汚くなったー。
タイトル通り撃ち合い三昧ッス。
キシェロフスキ夫人
素晴らしい脚本も生かせる監督次第
隙間狙いの伏兵!
イッチャッテルノハサムロックウェルだけ。
不謹慎だが、その不謹慎さをどう取るか。
マーティン・マクドナー監督作品は今回が初めての鑑賞。
正直なところ、サイコパスという題材は、なんだかなぁと、ほぼ期待はせずに行ったのだが・・・。
不謹慎な方向に、結構良いじゃないかと♪
なので、不謹慎な表現がダメな方には全く、オススメできない作品ではある。
最初に真面目な事を書くと。
主人公、マーティーの成長がキッチリと描かれており、
ラストのザカリアとの会話シーンは、本当に良かったなと。
最初は、只の飲んだくれだったのに。
こういう部分があるからこそ、面白い話なるだな。
で、ここから不謹慎な方向の話だが。
まず、人は殺しても動物は殺すなという映画からの姿勢に、別方向の感動すら覚える。劇中でもそのような発言は出てくるし。
何より、
ビリーのイカれっぷりが特に秀逸だったなと。
序盤は?コイツちょっとおかしいのかな?と違和感を感じる。というかオーディションで監督を殴ったという話やマーティの彼女に、fuckin c*ntと言うあたりで、おいおいもしかしてコイツと思わせるが・・・。
中盤あたりから、本性が表れて行くのだが。
砂漠キャンプで被っていた帽子は、本当にナイス♪
思わず笑いましたよ♪
人は簡単に殺すのに、愛犬を愛してやまず、誘拐されて号泣するチャーリー。この人も大分キテるなと♪♪
兎を抱えた、ザカリアなんかも、絶対怒らせてはいけない人だと感じさせる。まぁ実際怖いのだが。
実在したゾディアークが、出てくるあたりは、なかなか面白い演出だったなと。
ただ、ハンスはサイコパスではないのでは?
シリアルキラーという扱いだったような。
そこの混同は、物語上致し方ないのか、自分が見落としているのか・・・。
一点、個人的なマイナス点を述べるならば。
エンドロールでのザカリアのお願いを、
入れて欲しかったなぁと。
とても期待してたが、出なかったので、がっかりした感はあるが、
出すと色々とおかしくなるかもしれないので、しょうがないかと。
ともあれ、かなり楽しめた一本だった。
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