セブン・サイコパスのレビュー・感想・評価
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設定とキャラクターの面白さを生かしきれず
『セブン・サイコパス』という映画の中で、脚本家マーティが執筆に悩んでいるのが、「セブン・サイコパス」という映画の脚本。
この脚本の中で、サイコパスたちのエピソードが展開されるという三重の入れ子構造になっている一風変わったクライム・ドラマ。
脚本家マーティのコリン・ファレルが物書きに見えないのを除けば、
犬の誘拐犯クリストファー・ウォーケン、愛犬家マフィアのウッディ・ハレルソン、シリアル・キラー専門の殺し屋カップルの片割れトム・ウェイツ、エピソードの中の娘の復讐に燃えるクウェーカー教徒ハリー・ディーン・スタントン(その他、早々に殺されてしまう殺し屋コンビが『ボードウォーク・エンパイア』のマイケル・ピットとマイケル・スタールバーグ、愛犬家の散歩係がガボレイ・シディベだったり)など、キャスティングのセンスはかなり好き。
しかし、残念なのは、すべてのエピソードをまとめるマーティの親友ビリーのキャラクターに説得力がない。
演じているサム・ロックウェルのなにを考えているのか、何をしでかすかわからない雰囲気はいいのに、彼の行動が意味不明過ぎるのだ。
いいところはたくさんあったのに、それを仕上げ損ねたのが、勿体無かった。
もったいないー
キャストもストーリーも面白いのに何かパッとしない。監督の力量か。これのガイリッチーバージョンが観てみたい!絶対面白くなるはず!あー、もったいない作品だ。個性的な役柄揃いに可愛い犬まで出てくるし、脚本上と現実との混ざり合い。台詞も面白いのに。特にCウォーケンが砂漠から歩き終わった後のマフィアとの会話。最高です。しかもラスト、終わったかと思いきや、忘れ物があったし。あー、ホントもったいない作品。しかしウォーケンさん、ご老人になったわー。車の後部座席での寝顔。怖いくらいご老人。オープニングに撃たれるマフィア、マイケルピットでしょ?顔が汚くなったー。
タイトル通り撃ち合い三昧ッス。
レビューのごとく7人ものサイコパスは居なかったのが残念。けどここにっ?って時にコメディセリフが入るのが監督の凄さがあるね。トータル的には友情もありちょいグロもあるしよくぞこのスパーンでまとめたなと感心しました。皮肉じゃなく(笑)ただ個性派ばかり配役したせいか個人個人の演技のお披露目会みたいになったのが疲れた。
キシェロフスキ夫人
コリンファレル、サムロックウェル、ウディハレルソン、ビリーボブソーントンじゃなかったハリーディーンスタントン、トムウェイツ、クリストファーウォーケン。例えば、冒頭の会話がタンランティーノ調で、主人公達が映画館で見ている映画がその男凶暴につきだったり、ウォーケンの黒人の妻の名前がキシェロフスキ夫人だったり。キャストといい、監督のかなりの好事家ぶりがうかがえる。ただ、悲しいかなおもしろくはない。
素晴らしい脚本も生かせる監督次第
脚本は面白い。俳優陣も実力派有名どころを揃えて演技で引っかかるところはない。
脚本家の主人公が「セブンサイコパス」という作品を書き始めるも、うまくいかず悩んでるところに友達がアイデアをくれることになるが、その友達が実は本当のイカレ野郎で作品を作り上げるために、実際に事件を起こしてしまうというなんともおもしろそうな内容に惹かれたものの、監督がそれを上手く生かせてないのが残念
あらすじも登場キャラも濃厚で本来ならもっと引き込まれたと思うが、テンポが悪く、ダラダラとした展開が全てを駄作にしている。
隙間狙いの伏兵!
いやぁ〜久々に狂った&面白いの両立した映画でした。
まぁ…登場人物のほとんどがサイコって時点で勝ちですね笑
主人公の脚本家が、タイトルだけで中々仕上げられない脚本「セブン・サイコパス」と、観客が観ている「セブン・サイコパス」とが入り乱れる入れ子の構造が見事!
芸達者過ぎる出演陣の贅沢にも酔わせていただき。
(トム・ウェイツはズルいよ!笑)
ストーリー的にも演出的にも、ギミック満載なのがまたタマラなくツボでニヤニヤの一本でした。
スパンスパン人がバラされてくのも爽快。
コレが楽しめる方、ワシのはトモダチです!
イッチャッテルノハサムロックウェルだけ。
まずは新聞広告だしたらサイコが集まったって謳い文句だけど実際は1人だけじゃん!
あとの6人はいろいろつながった関係者。それぞれピントズレだけどサイコパスっていうほどか?
殺される人達がなんとも無意味に死んでくのでブラックジョークまで到達していない気がするんです…。
コリンファレルもイマイチぱっ!としなかったな〜。
不謹慎だが、その不謹慎さをどう取るか。
マーティン・マクドナー監督作品は今回が初めての鑑賞。
正直なところ、サイコパスという題材は、なんだかなぁと、ほぼ期待はせずに行ったのだが・・・。
不謹慎な方向に、結構良いじゃないかと♪
なので、不謹慎な表現がダメな方には全く、オススメできない作品ではある。
最初に真面目な事を書くと。
主人公、マーティーの成長がキッチリと描かれており、
ラストのザカリアとの会話シーンは、本当に良かったなと。
最初は、只の飲んだくれだったのに。
こういう部分があるからこそ、面白い話なるだな。
で、ここから不謹慎な方向の話だが。
まず、人は殺しても動物は殺すなという映画からの姿勢に、別方向の感動すら覚える。劇中でもそのような発言は出てくるし。
何より、
ビリーのイカれっぷりが特に秀逸だったなと。
序盤は?コイツちょっとおかしいのかな?と違和感を感じる。というかオーディションで監督を殴ったという話やマーティの彼女に、fuckin c*ntと言うあたりで、おいおいもしかしてコイツと思わせるが・・・。
中盤あたりから、本性が表れて行くのだが。
砂漠キャンプで被っていた帽子は、本当にナイス♪
思わず笑いましたよ♪
人は簡単に殺すのに、愛犬を愛してやまず、誘拐されて号泣するチャーリー。この人も大分キテるなと♪♪
兎を抱えた、ザカリアなんかも、絶対怒らせてはいけない人だと感じさせる。まぁ実際怖いのだが。
実在したゾディアークが、出てくるあたりは、なかなか面白い演出だったなと。
ただ、ハンスはサイコパスではないのでは?
シリアルキラーという扱いだったような。
そこの混同は、物語上致し方ないのか、自分が見落としているのか・・・。
一点、個人的なマイナス点を述べるならば。
エンドロールでのザカリアのお願いを、
入れて欲しかったなぁと。
とても期待してたが、出なかったので、がっかりした感はあるが、
出すと色々とおかしくなるかもしれないので、しょうがないかと。
ともあれ、かなり楽しめた一本だった。
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