「不謹慎だが、その不謹慎さをどう取るか。」セブン・サイコパス ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
不謹慎だが、その不謹慎さをどう取るか。
マーティン・マクドナー監督作品は今回が初めての鑑賞。
正直なところ、サイコパスという題材は、なんだかなぁと、ほぼ期待はせずに行ったのだが・・・。
不謹慎な方向に、結構良いじゃないかと♪
なので、不謹慎な表現がダメな方には全く、オススメできない作品ではある。
最初に真面目な事を書くと。
主人公、マーティーの成長がキッチリと描かれており、
ラストのザカリアとの会話シーンは、本当に良かったなと。
最初は、只の飲んだくれだったのに。
こういう部分があるからこそ、面白い話なるだな。
で、ここから不謹慎な方向の話だが。
まず、人は殺しても動物は殺すなという映画からの姿勢に、別方向の感動すら覚える。劇中でもそのような発言は出てくるし。
何より、
ビリーのイカれっぷりが特に秀逸だったなと。
序盤は?コイツちょっとおかしいのかな?と違和感を感じる。というかオーディションで監督を殴ったという話やマーティの彼女に、fuckin c*ntと言うあたりで、おいおいもしかしてコイツと思わせるが・・・。
中盤あたりから、本性が表れて行くのだが。
砂漠キャンプで被っていた帽子は、本当にナイス♪
思わず笑いましたよ♪
人は簡単に殺すのに、愛犬を愛してやまず、誘拐されて号泣するチャーリー。この人も大分キテるなと♪♪
兎を抱えた、ザカリアなんかも、絶対怒らせてはいけない人だと感じさせる。まぁ実際怖いのだが。
実在したゾディアークが、出てくるあたりは、なかなか面白い演出だったなと。
ただ、ハンスはサイコパスではないのでは?
シリアルキラーという扱いだったような。
そこの混同は、物語上致し方ないのか、自分が見落としているのか・・・。
一点、個人的なマイナス点を述べるならば。
エンドロールでのザカリアのお願いを、
入れて欲しかったなぁと。
とても期待してたが、出なかったので、がっかりした感はあるが、
出すと色々とおかしくなるかもしれないので、しょうがないかと。
ともあれ、かなり楽しめた一本だった。