「We Can Be Heroes Just For One Day」ウォールフラワー しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
We Can Be Heroes Just For One Day
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本作の原題は「The Perks of Being a Wallflower]
「壁の花(誰にも気づかれない、ぼっち)でいることの特典」
この「特典」とは何だろうか。
本作の3人の主人公はみな少し「外れている」が、それで自分は「はみ出し者」、とはとんだ自己中心的な人間ばかり。
チャーリー、というのは、作者自身の投影なのだろうか、気持ち悪い。
答えをわかっていても、ノートに書き込み、したり顔でいて、挙手をしないなんて、こりゃあ、気持ち悪い。
そりゃ、隣の子に気持ち悪がられるって。
この彼が、異母兄妹と出会うのだが、まあ、
「あまーーーーーい」
リアルのかけらもない、ストーリーが始まっていく。
最初のダンスシーンで、もう俺の観る映画ではないと。
こんな友達ほしかったかい?
こんな人間いないよ。というか、こんな主人公もいないよ。
この「特典」とは、「ぼっち」だからこそ見えるもの。それをはぐくめ、みたいな感じで、どうもセラピーくさい解釈だが、そんな感じだろう。
ただ、それは「ぼっち」じゃなくても、見えるもの。
とりあえず、今を、今日を生きましょう。
それこそが、リアルな特典。そしたら、こんな映画観なくて済む。
追記
ここまで書いて、ボウイのこの「Heroes」の歌詞、「We Can Be Heroes Just For One Day」「刹那的に1日だけヒーローになれる」とばかり思っていたが、その1日だけを一生懸命に生きろ、その1日とは、今日であり、明日であり、毎日のことなのだ。
つまり、一生懸命毎日を生きることで初めて、ヒーローになれるのだ、
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