劇場公開日 2013年1月11日

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「軽薄な元家族が招く惨事」96時間 リベンジ kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5軽薄な元家族が招く惨事

2020年4月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWのシリーズ一挙放送で再観賞。
エクステンデッド版…ということなので、劇場で観たものより長かったのか…。

今度も殺しまくる!
その前に殺されそうになるのだが。

元妻のレノーアは、金持ちの再婚夫と何があったか知らないが別居中で、「酷い男」と罵る。いやいや、前作で娘を助け出したのは元夫ブライアンかもしれないが、彼を即刻プライベートジェットでパリに送り込めたのは再婚夫の財力と人脈のお陰でしょう。そして、おとがめなくアメリカに戻って来られたのも、きっと再婚夫の力だろうに。
しかも、三行半(ミクダリハン)を叩き付けておいて、依然豪邸に住んでいる図々しさ。
捨てた元夫と中東の街に旅行に行かなければ物語が始められないので、この設定なんだろうが、前作と続けて観るとこういう粗さが見えてしまう。
まぁ、三作目ではもっと無茶な展開になるのだが。

リーアム父さんも、大学生の娘に恋人ができたくらいで狼狽し、別れた妻の夫婦生活がうまくいっていないと見るや、海外旅行に誘って大事件につながるのだから、この元夫婦の軽薄さには開いた口が塞がらない。

でも、映画は面白い。
例によってブライアン・ミルズは圧倒的な無敵ぶりを発揮する。
拉致されて運ばれた場所の特定のしかた、娘の遠隔操作、なんでも思った通りなのだから凄い。この辺のアイディアが面白い。この人に計算違いなどないのだ。

サスガに、自動車免許の試験に落ちているキムがあれだけのクラッチ&シフトテクニックを見せるのは無理があるだろう。練習していたパパのトヨタはオートマ車。きっとミッション車など発進すらできないんじゃなかろうか。縦列駐車だけが苦手で、他はプロ並みの運転テクニックがあるって設定かもしれないが。

そして、盟友サムにはどんな力があるのか。大使館にどういうルートで働きかけができるのか知らないが、大使館側はトルコ政府に対してどういう対応をしたのだろうか。

とか、とか、自宅のテレビ画面で観賞していると、こんな無粋なことが頭をよぎるのでした。
劇場初観賞時はもっと楽しみました。

kazz