「皆で一緒に。」聖者たちの食卓 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
皆で一緒に。
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インドにあるシク教総本山・黄金寺院(ハリマンディル・サーヒブ)
で、毎日10万食が無料提供されていることを描くドキュメンタリー。
音楽もナレーションも字幕説明(最後にちょろっと)もなしという
徹底した装飾排除は、登場するシク教徒達の無駄のない調理体制と
重なる。まさに聖者ともいえる働きに感心するのだが、これがどう
評されるかは意見が分かれそうなところ。個人的には食い足りない。
野菜カットから調理、提供、片付け、清掃に至るまで約300人体制で
スピーディに淡々とこなしていく彼らが、ごく普通にそれに携わる
ことになったその背景をもっと知りたいと思ってしまうからである。
カメラもインタビューにもほぼ動じることなく淡々と仕事を進める
彼らには、宗教も人種も階級も関係なく、老若男女が平等に手にした
食事を共に口にするという意図がある。とある世界では宗教を巡って
他信者を惨殺するような教徒がいる一方で、そんなことには関係なく
皆さんどうぞ。と生きるための食物を提供する教徒たちもいるのだ。
何だろうか、この差は。それがどうかしましたか?と云わんばかりの
何撮ってんのかしらねぇ~この人たち。という自然な姿勢が好ましい。
(玉ねぎ係は大変だ~^^;野菜切り係もたまには交代してるんだろうか)
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