「湯川先生の「普通の姿」が新鮮」真夏の方程式 いとーたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
湯川先生の「普通の姿」が新鮮
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前作は劇場で観られなかったので、今回は封切り直後に鑑賞してまいりました。
テレビ版の2作目はがっかりするほど湯川先生がゲテモノ扱いされ、うるさいくらいの相棒とともにガリレオの世界観を見事に破壊してくれてしまいやがったので・・・逆に映画には期待していました。
今回の「真夏の方程式」では湯川先生の人と接する際のいつもの『変人』度合いが影を潜め、真実を探求する一人の人として温かみを感じました。特に恭平少年との接し方はいつもの子供嫌いの湯川先生ではなく、何か身近な友人と接するかのようなピュアな感じが観てて伝わってきました。それはもしかしたら今回の事件の顛末を予想するかのような温かみがあったのかもしれません。
一方この物語の主軸となる川畑家の人間関係も興味深く、物語が進むにつれどんどんひも解かれてくるかこの忌まわしい記憶が家族の幸せを狂わせていく点が丁寧に作り込まれていたように思います。
ただ、手放しに称賛できるかと言えば・・・不自然な話の展開があったり、やっぱり吉高さんの存在がウザかったり・・・マイナスポイントはあるものの、全体的なバランスはテレビ版から比べれば確実に合格点を上げられる内容でした。
湯川先生の人間臭さに触れてみたい人はこの映画は見て損はないと思います。
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