「白竜さんがいい」真夏の方程式 タニーさんの映画レビュー(感想・評価)
白竜さんがいい
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原作は未読、ドラマは未見。映画版の前作も未見。
どう差引いても旅館のお父さんが刑事を殺したのはやりすぎだと思った。
殺された刑事がもっと「お前らの過去を暴いてやる!」的な厭らしい刑事ならともかく、すごい実直そうな人だったし「ちょっとお話を訊かせてください」って言っただけなのに・・・。しかも自分は脚が悪いので親戚の子供を実行犯にするなんてひどすぎる。トラウマになっちゃってるし。。
あのお父さんが殺人罪ではなく過失致死と死体遺棄でしか裁かれないとしたら全然いい話じゃないよ!と思ってしまった。
でも杏さんの実父である白竜さんがすごく良かった。
事件をニュースで見て電話をかけるひとり暮らしのアパートの質素さ。「俺は会社も潰れちゃったし、妻も死んじゃったからいいんだ。俺が罪をかぶるんだ」と凶器の入った紙袋を取るところ。遠目に娘を見て「大きくなったなぁ」って言う芝居。ひょこひょこと去っていく後ろ姿の佇まい。
自分が人の子の親になったからか、うるっときてしまった。現代パートの老けメイクがあんまりだったのがちょっと残念。
あと子役もよかった。
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