劇場公開日 2014年1月31日

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「メイジーが可愛らしい」メイジーの瞳 マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5メイジーが可愛らしい

2014年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

我が子を愛する気持ちに行動が伴わない両親。
物を与えることでしか愛情を表現できない不器用な父と母。大好きな両親だけど、自分の日常生活にふたりの不在を感じるメイジー。
6歳の少女が大人の事情に気を使い我慢する生活を、少女の目線で描く。
生活環境の変化にも負けずに2つの家を行き来しながら学校に通うメイジーがいじらしい。
6歳の少女にとって自分の居場所がなくなっていく不安を、子役オナタ・アプリールが大人顔負けの演技で表現する。この子の魅力は、演技は大人っぽいけれども、表情や仕草に子供らしいあどけなさがしっかり残っていること。

子供は、自分を護ってくれる人を直感的に判別する。
血の繋がりによる愛情とは別に、親身になってくれる大人の温かさを感じるのだろう。
ボートの桟橋を走るメイジーは、両親の前では見せなかったホントに無邪気な笑顔を見せる。オナタの自然な演技に感心。
そして、ベビーシッターのマーゴとバーテンダーのリンカーンの存在に、なんとなく感謝の念を抱いてしまう。
ストーリーはシンプルだが、爽やかさが残る。

マスター@だんだん