「アイヒマン・ショーの傍聴席から」ハンナ・アーレント 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
アイヒマン・ショーの傍聴席から
おそろしく地味な映画です。ただ、その分考えることが、見えてくるはず。
世紀の極悪人を、よそのクニから、かっぱらって来ました。ナチの残党よ!。我らの正義の鉄槌を、受けてみよ!。ハンナさん、ユダヤを代表して、胸がすくコメントをひとつお願いします。
…あの人は、ただのおっさん。上役に逆らえない小役人。
余りに的確すぎるコメントは、喝采を浴びるどころか、大炎上。皆様なら、どうやって鎮火します?。普遍、周りのヒトに合わせて修正、弁明するところ、ハンナ姐さん、正面突破。火元にニトロ投げ入れて吹き消しに挑みます。
ハンナ姐さん、どうしてそんな冷静なの。
どうして、加害者を憎まないの。
どうして、被告人の板挟みの苦悩が理解できるの。
身内の憎悪に呑み込まれないの。
ハンナ姐さんなら、今のイスラエルをどう思うの。
今こそ、憎しみのメビウスを超えた、ハンナ姐さんの思い、届いてほしいな。…どうしたら、届くのか、わかんないけど。
コメントする