「女性が生き生きしている映画」ハンナ・アーレント Tomさんの映画レビュー(感想・評価)
女性が生き生きしている映画
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主人公のハンナをはじめとして、登場する女性がみな自立していて自分の考えを持っている存在として描かれていることが特徴的。
主人公のパートナーや交流の低い人を除いた男性たちがむしろ群れていて個性が弱く感じた。
ハンナは男性にも女性にも愛にあふれた態度を取る人として描かれていた。強い主張、激しくバッシングされたこととの対比が顕著だった。
ハンナが、大学の講義中もタバコを吸っていたのに驚いた。どの場面でもかっこよく吸っているので、禁煙した人はまた吸いたくなってしまうのではと思うほど。
アイヒマンに対する考え方や、ユダヤ人の中にナチに協力した人がいた、という主張は理解しやすかったが、当時のユダヤ人からしたら受け入れられなかったこともよくわかる。
平凡な人が思考停止により悪事を働くというのは、現代のコロナとオリンピックで壊滅的な日本の政治家と官僚にかさなるところがある。
思考が人を強くする。
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